きらぼし銀行と言われると聞きなじみがないかもしれませんが、新銀行東京なら知っている方は多いのではないでしょうか?
きらぼし銀行は東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京が2018年5月に合併したことでできた銀行です。東京と神奈川を中心に164店舗を有する都市型の地銀グループです。
きらぼし銀行は東京きらぼしフィナンシャルグループの子会社であり、上場していないため具体的な行員の年収はわかりませんが、合併前の平均年収は630万円前後となっていました。
地方銀行の平均年収が630万円と言われていますので、ちょうど平均くらいの給与水準です。
今回はそんなきらぼし銀行に最近まで勤めていた女性にきらぼし銀行からの転職先としてどこが人気なのかを聞いてみました。転職を検討しているという方の参考になれば幸いです。
きらぼし銀行の上司の男尊女卑がすごくて20代後半で退職
私は大学を卒業して新卒できらぼし銀行に入社しました。地域のために頑張ろうと思って入行しましたが4年3ヶ月で退職し、現在は外資系生保にて保険外交員をしています。
銀行員時代は入行1年目は出納業務や窓口業務を経験、2年目以降はリテール営業を担当していました。
支店異動なども経験することなく、融資業務に携わることなく退職したことを少し後悔していますが、転職から丸2年たった現在は転職して良かったと思っています。
男性上司の男尊女卑がひどい
男性上司の男尊女卑がひどく、女性が長く仕事を続けることが難しい環境だと感じたため転職を考えるようになりました。
リテール担当をしていた際、同じ業務をする上司や同僚は全て男性という環境でした。
ある日、支店内で朝残業を推進する期間があり、30代の共働きの課長代理が「子供の保育園の送迎があるため朝早く出勤して、朝残業をするのは難しい。」と50代の課長に伝えたところ、「家のことは奥さんにさせておけ。」と一言言い放っていました。
課長の世代では奥さんは専業主婦、家のことにはノータッチが当たり前、そのため出てきた言葉だと思います。
一方、職場内の女性陣には「子どもの熱如きで仕事を休まれたら困る。これだから女に仕事を任せられない。」と言っているのを聞きました。
共働きが当たり前になっているこの時代に、女性の部下の前でその発言をする上司の異常性にこの人が上から評価されて出世している会社では勤めたくないと素直に思いました。
そもそも銀行に就職したのは結婚や出産した女性も働きやすい文化があると思ったからでしたが、現実はそういうこともなく、家庭を気にせず働く女性、それが当たり前だと思う男性上司がうじゃうじゃいる環境でした。
自分が子育てというステージに立った際、働きたくて働いてるのだから仕事は完璧に、もちろん女性が家のことも完璧に、ということを上司から押しつけられるのは嫌だと思い、独身の間に転職しました。
きらぼし銀行からの転職先として人気がある企業を紹介!
次に私が勤めていた際に転職していった同期や先輩などから人気の転職先を紹介させていただきます。
地方公務員
銀行から転職をする人の多くはノルマに追われる生活に嫌気がさして、ノルマのない仕事を求めている印象が強いです。
地域性の強い地方銀行だったので、特に公務員の中でも市役所区役所などに転職する人が多かったです。
町田相模原近辺に支店の多い銀行であることから町田市役所や相模原市役所は元きらぼし銀行行員がたくさんいます。
銀行員という肩書きだけで堅そうな印象があるのか、採用されやすいイメージもあります。
特に納税課や企業への助成金関係の部署は、融資担当をしていた人は詳しい分野になるので配属される人が多くい印象です。
数字やノルマから逃げるように営業の仕事からかけ離れた公務員を目指す人が多い一方、いざ営業から離れると仕事がつまらなくなった、外に出ている仕事ばかりしていたから席に座って仕事をするのが苦痛と言っている人もいます。
いざ転職をしてみるとネガティブな意見を持ち、また営業の仕事へと再転職をする人も一部いたりします。
外資系生命保険会社
外資系生保(プルデンシャル生命、メットライフ生命、ソニー生命、ジブラルタ生命など)への転職が人気があります。
営業自体に嫌気はなく、ただ地方銀行のビジネスモデルに将来性を感じられなくなったり、年功序列という制度が嫌だ、自分の稼ぎが仕事をしない上司と給与になっているのが嫌だいう人が多く転職していきます。
比較的営業で優秀な成績を残して、早い段階で銀行内で出世をしていたバリバリ働く男性行員が転職先として選んでいるイメージです。
仕事量の割に安月給の地方銀行員からしてみると、頑張った分だけしっかりと稼げるフルコミッションの世界は理想的です。
このままサラリーマンを続けても支店長で1000万円がやっとの世界、転職をすれば頑張れば1000万円だって、2年目で稼げるというアメリカンドリームを求める人の集まる会社です。
また外資系生保はヘッドハンティングという採用方式をとっているので、一人が転職するとその周りの人たちも複数名採用されているので、必然的に転職する人が多くなっていく印象もあります。
取引先の経理職
これは完全にコネ入社ですが意外と多いです。給与水準は維持しながらも残業を減らしたいという若手行員のホワイトを求めた転職であったり、50代の仕事のできる役席者が経理職という名の役員という立ち位置で転職をするヘッドハンティング転職などがあります。
基本的な取引先が中小零細企業であるため、社長や専務の一声で採用ができる、そんな小さな会社だからこそ実現可能な転職なのだと思います。
何かと忙しい銀行員ですので、平日に転職活動に力をいれることは正直難しいです。仕事をしていたら面接に行く暇なんて正直ありません。
そんなときに取引先の社長からの「だったらうちこない?」の一声で、面倒くさい面接やエントリーシートなどに手間ひまをかけずに転職先を決めることができるのは一番理にかなっている転職方法だと思います。
ただし、取引先に転職するので、前職となる銀行とずっと取引を続けないといけないのが難点ではあります。
最後に
きらぼし銀行から転職する人はけっこう多いです。特に女性は生涯働く職場としては向いていないと思います。
独身を貫いてバリバリ働きたい方であれば問題ありませんが、子供を産んで家庭と両立したいという方には難しいと思います。
もし、仕事と家庭との両立を求めていようであれば私は転職することをお勧めします。
今ではワークライフバランスを考えてくれるような企業は数多くあります。在宅でできる仕事も増えています。
地方銀行の将来性を考えると、早めの転職もありな気がします。地方公務員への転職の場合は年齢制限がある自治体もありますので、早めに行動するといいと思いますよ!
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