埼玉りそな銀行は都銀であるりそな銀行の子会社の銀行です。埼玉県内でのシェアはトップであり、県民の半分以上が預金口座を保有しているようです。
県内の64の自治体のうち61の自治体から指定金融機関に指定されていることがトップシェアを有する要因のようです。
ただ、埼玉県で1位の地方銀行だからと言って良い職場環境とは言えないようです。毎年地方銀行の将来性に不安を感じて転職をする方も多いようです。
今回は埼玉りそな銀行に勤めていた男性に転職先としてどこが人気なのか聞いてみました。銀行からの転職を検討している方の参考になれば幸いです。
埼玉りそな銀行から転職した2つの理由
私は大学卒業後、埼玉りそな銀行に入社し、法人営業や富裕層向け営業に従事しました。約5年間勤めて県内の2つの支店にて勤務しました。
営業成績は中の上くらいで、仕事自体は辛いことはあるも楽しいこともあり充実をしていました。ただ、将来性への不安とキャリアアップのために転職をしました。縁がありメーカーの財務部に転職をしました。
将来性に不安を感じた
私が転職した理由は2点あります。1点目は銀行業界・会社の先行きの懸念です。日本の銀行を取り巻く外部環境が大きく変わっており、今後の業界や会社についてジリ貧になるのが容易に予測でき懸念がありました。
マイナス金利により金利収益で稼げなくなっており、昔に融資をした高金利融資の貯金でなんとか利益出している状況があります。
なんとか手数料で稼ぐ施策を打ち出すも、融資に関しては利益の先取り感が否めず、個人についても高齢者を中心に手数料が高い物を売り続ける体制は持続可能が疑問が浮かびました。
経営層も数十年後を見据えた動きより自分がリタイアするまで持たせるような印象があり、将来の賃金の低下も予測できるため、ある程度の経験を積むことができたので転職しました。
スキルアップできない仕事内容
5年間営業をしていたため営業スキルや金融知識は身に付けることができました。しかし、他の業界でも通用するようなスキルを支店営業では身に付けることはできませんでした。
実際に転職後Office等のPCスキルを満足に使えずキャッチアップに時間がかかりました。同じようなアナログの会社で営業を続けるならば何とかなるかもしれませんが、他の職種等に転職するにはPCスキルが絶望的です。
埼玉りそな銀行からの転職先として人気のある企業を紹介!
次に私が勤めていた際に転職していった同期や先輩などから人気の転職先を紹介させていただきます。
地方公務員(市役所等)
公務員が最も人気があると思います。特に若手社員の転職先として多い印象です。銀行員は基本的に真面目で勉強を続けることはどちらかというと得意です。
コツコツ勉強を重ね、面接でも比較的に無難に応対ができるので、公務員試験向けであると思います。
また税金関係の取り扱い等で銀行業務をする上でも関わることが多々あり、公務員の仕事をイメージしやすいことも要因としてあるかもしれないです。
さらに、面接等についても日程があらかじめ決まっており調整がしやすいこともあると思います。
私の同期の中では公務員に転職した同期同士で繋がりがあり、試験情報の共有や、これから公務員に転職を希望している同期に対して、勉強方法をレクチャーするなどしていました。
また上司の公務員に対する印象も良いと思います。公務員に転職する銀行員に対して、「大変だったんだな」と言葉を掛けている上司がいました。
給与水準としても大きく変わらず、信用金庫等の場合は上がる可能性もあり、人気が高いと思われます。
コンサルティング・M&A業界
次に人気があるのがコンサルティングやM&A業界です。中でもアクセンチュアやベイカレントコンサルディング等が比較的仕事ができ、意識が高い銀行員に人気があります。
アクセンチュア株式会社
外資のコンサルティング会社で東京都赤坂に日本法人の本社があります。支社は関東だけでなく大阪や福岡にもあります。
設立 | 資本金 | 従業員数 | 本社 | 平均年収 |
---|---|---|---|---|
1995年 | 3億5千万円 | 約18,000人 | 東京都 | 900万円 |
福利厚生がしっかりとしており、家賃補助も3万円支給されます。実家暮らしでも1万円支給されるので嬉しいですよね。リモートワークが推奨されており、自宅でも仕事ができるます。
実力主義で年齢に関係なく活躍できる会社で、女性の人材登用にも力を入れている会社のようです。
株式会社ベイカレントコンサルティング
外資系のコンサルティング会社で東証一部上場企業です。東京都港区の虎ノ門ヒルズタワーにオフィスがある会社です。
就活人気ランキングでも上位に入る会社で、30歳で年収1,000万円とも言われている会社です。
設立 | 資本金 | 従業員数 | 本社 | 平均年収 |
---|---|---|---|---|
1998年 | 2億8千万円 | 2,3170人 | 東京都 | 1100万円 |
一部上場の大手企業と言うことで休暇や残業時間についてはしっかり管理されているようです。仕事とプライベートどちらも充実させることができると人気があるようです。
若手の仕事ができる銀行員は業界・会社の持続性に懸念を持っていることが多く、また銀行のアナログな働き方の中でスキルが硬直し不足を懸念することが多いと思われます。
銀行員になる人の中には、新卒就活時代に特にやりたいことはないが世間体がよく、幅広い業界と取引ができる銀行に一旦入社し、いずれは転職も視野に入れようと考えてる層も一定数います。
その背景の中で今勢いのあるコンサルやM&A関連の会社に転職することは人気があります。
M&A業界については就職難易度が高いですが、銀行業務としてM&Aの斡旋業務を行っているため、仕事のイメージができ、銀行より専門的に取り組めることからも人気があると思います。
またこれらの業界は給与についてもアップを狙うことができ、それも人気の要因であると思います。
生命保険会社
外資生命保険会社(プルデンシャル生命、ソニー生命等)外資生命保険も人気が高いです。知り合いでも複数人以上転職しております。
プルデンシャル生命
外資系の保険会社でアメリカ最大級の保険・金融サービス機関プルデンシャル・ファイナンシャルのグループ企業です。
設立 | 資本金 | 従業員数 | 本社 | 平均年収 |
---|---|---|---|---|
1987年 | 290億円 | 6,780人 | 東京都 | 1100万円 |
日本ではプルデンシャタワーというオフィスが東京都千代田区にあり、赤坂見附駅からすぐにとのころにあります。都会で働きたいという方には良いかもしれませんね。
プルデンシャル生命の平均年収は約1,100万円ととても高いです。実力主義で契約が取れればインセンティブとして給料に跳ね返ってきます。
自分の頑張りが給与に反映されるのでやりがいを感じる方も多いようです。
ソニー生命
ソニー生命は日本の総合電機メーカーであるソニーグループ(SONY)の子会社です。日本に住んでいていソニーを知らない人は少ないと思います。
設立 | 資本金 | 従業員数 | 本社 | 平均年収 |
---|---|---|---|---|
1979年 | 700億円 | 8,853人 | 東京都 | 960万円 |
ソニー生命の平均年収は約960万円と高いです。日本最大手である日本生命の平均年収が約480万円ですのでどれだけ年収が高いかがおわかりいただけるかと思います。
プルデンシャル生命と同様に完全歩合制ですので契約が取れればインセンティブとして給料に反映されるのが特徴です。
人気の理由としてはやはり高収入が狙えること、また銀行業界や会社の先行きを懸念する中でスカウトされる際に、スキルの向上を推しており、チャレンジしてみようと挑戦することが多いと思います。
私も社会人3年目の時に、ソニー生命からスカウトの電話が支店にかかってきました。顧客を装い私に連絡をしてきて、その後プライベートの電話でやり取りをし面談をしました。
友人や知り合いに営業することが嫌であったため私は転職しませんでしたが、スカウトされること自体に喜びがあり、勢いで転職を決める銀行員は多いと思います。
実際に転職をした場合に、銀行の同僚であったり、仲が良かった取引先の社長や家族等に営業を行いやすい環境も人気がある要因だと思います。
私の知り合いは銀行在籍時から、1年後に転職を計画し、丁寧に取引先の社長とパイプを作り、転職していった同僚もいました。
最後に
埼玉りそな銀行からの転職先として最近多かった3業種をご紹介しました。人生一度きり、嫌な仕事を我慢して続けるより、転職によって前向きに頑張れる仕事に巡り会えるかもしれません。
ただ、転職して成功している人もいれば、転職して後悔している人もいます。転職に成功した人と失敗した人から話を聞いてみると、成功している人は事前準備をしっかりとしていた傾向があります。
今の仕事が嫌だと思い、どこでもいいから早く決めて転職したという方は失敗している方も多いです。ですので、少しでも転職を考えているのであれば早めに行動するようにしましょう。
自分のやりたいことを今一度考え、次の仕事を考えることでミスマッチも減らすことができますよ。
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