メガバンクは年収も高く、世間体も良いのですが辞めて転職したいと思っている人は意外と多いんです。
本格的に転職活動を始めてはいないけれど、転職サイトに登録だけはしているなんて方も多いです。
ただ、辞めてはみたものの転職活動が上手くいかず後悔するケースも多いようです。以下のような点に思い当たる節があるのであれば要注意です。
- 次の転職先を見つける前に辞める
- 人間関係が嫌で辞める
- マニュアルばかりなのが嫌で辞める
転職することは悪いことではありませんが、しっかりと下準備をしてからでないと後悔することになるかもしれません。
特にメガバンクは給料も高く福利厚生も充実しています。今の待遇が当たり前だと思って転職をすると、待遇の違いを感じることになってしまいます。
勢いで退職を決める前にしっかりと考えて準備をしてから行動に移すようにしましょう。
メガバンクから転職して後悔する5つの理由
メガバンクから転職する方の多くは20代です。他の業界についてろくに調べずに転職をしてしまって後悔するケースが多いです。転職後に後悔する理由は以下の5つです。
給料が下がる
メガバンクの給料は高く、30代になると年収は1,000万を超えてきます。労働者の中で年収1,000万円以上稼ぐ人の割合は全体の5%程度と言われています。
ですのでメガバンクの給料の高さが分かると思います。どの業界に転職するかで年収は大きく異なりますが、転職後に下がるケースは多いです。
20代前半であれば転職後の給料はメガバンク時代と変わりはありませんが、30代になった時にメガバンクの同期に年収を聞くと転職したことを後悔することになります。
福利厚生が悪い
メガバンクの福利厚生はしっかりしており、各種手当も充実しています。給料は同じだけれど、手当を含めるとメガバンクの方が圧倒的に良いなんてことも。
また、銀行員は5日間連続の有給休暇があります。土日を挟めば9連休になります。これは法律で決まっていて必ず取らされます。
銀行以外にもこういった休みはあるものだと思っている方がいるかもしれませんが、他の業界にはこういったものはありません。
不正をしていないか確認をするための銀行だけにある休暇なのです。この休暇のいいところは自分が好きな時期に休めるという点です。
盆や正月などの混雑する時期に休みをもらってもどこにも行く気になりませんよね?
今まで長期休暇で好きな時期に旅行に行っていたなんて方はこれがなくなるとけっこうダメージは大きいです。
サービス残業の多さ
銀行にいると残業代はしっかり払われますので、どの会社でも残業代は出るものだと思っているかもしれません。
しかし、残業代は出ずにサービス残業が横行している会社も多くあります。日本労働組合総連合による調査では労働者の1カ月のサービス残業の平均時間は16時間という結果が出ています。
特にIT業界、飲食業界、保育・介護業は多いようです。残業について詳しい記載がない場合や、みなし残業が設定されている会社には注意する必要があります。
働いたら働いた分だけ給料が出るものだと思っていると、転職後に後悔することになります。
社会的信用が落ちる
メガバンクは社会的信用が高く、住宅ローンなどの各種ローンの審査は他の業界と比較して通りやすいです。
しかし、転職先の業界によってはローンの審査が通らなくなってしまいます。年収が高くても住宅ローンが通らない業界もあります。
仮に審査に通ったとしても高めの金利が設定されるケースも多いです。ローンを組むのであれば転職前が有利です。
ちなみに賃貸の入居審査も銀行員だと問題ありませんが、転職先によっては落ちる可能性もあります。メガバンクの社会的信用は思っている以上に大きいということです。
業務マニュアルがなく仕事が進めづらい
銀行で働いているとどの業務にも基本的にマニュアルやルールが存在しています。銀行では当間にマニュアル通りに働いていたと思いますし、煩わしいと思っていたと思います。
ただ、転職先では全ての業務にマニュアルがあるなんてことはほとんどありません。社員各自の判断で仕事を進めていくことなります。
銀行時代はマニュアル通りに進めていればミスをすることはありませんでしたが、転職先にマニュアルはないので自分で判断するしかありません。
あんなに煩わしかったマニュアルが懐かしくなり、転職しない方がよっかたと後悔を感じる方も多いです。
メガバンクから転職して本気で後悔するパターン
メガバンクで働いていたから次の就職先もすぐに見つかるだろうと思い、勢いで辞めてしまう方は毎年必ずいます。
実際に入社から1カ月で辞めてしまった新入社員もいました。若いから大丈夫だと思い退職したのだと思いますが、若いからといって転職が上手くいくとは限りません。
退職するのであれば次の就職先を決めてからにしましょう。転職先を決めずにメガバンクを辞めてしまって後悔するパターンを紹介させていただきます。
転職活動が上手くいかずフリーターになってしまった
よくあるのが完全にフリーになって気が抜けて転職活動に身が入らないということです。その原因の一つに失業保険(失業手当)があります。
失業保険というのは働かなくてもお金が入るという夢のような制度です。失業保険は過去2年間の間に12カ月以上の雇用保険加入期間があれば受け取ることができます。
ただ、この失業保険には注意点があります。自己都合の退職の場合は基本的には3カ月の給付制限がつき、お金が振り込まれるのは退職から4カ月後となります。
失業保険を貰うためには3カ月働いてはいけません。この3カ月の間にしっかりと転職のための準備をしていたらいいのですが、ゴロゴロして過ごしてしまうとズルズルとフリーターになってしまうなんてことも。
働いていない期間があると再就職にも不利になりますので失業保険はすぐに再就職をしたいと考えている方には何のメリットもありませんので注意しましょう。
焦ってしまい待遇の悪い会社へ就職してしまった
銀行の仕事が嫌すぎたので次の転職先を決めずに退職をしたものの、転職活動が思った以上に上手くいかず妥協して条件の悪い会社に入社してしまったなんてケースがあります。
早く辞めたいと思っていても次の転職先が決まるまでは我慢して働いた方が結果的には良い転職先を見つけることができます。
退職すると毎月の収入がなくなります。失業保険が出るのは退職して3カ月後からになるので、それまでの期間は貯金を切り崩して生活するわけです。
収入はなく貯金が減っていくとどうしても焦ってしまい早く転職先を見つけたいと思ってしまうものです。
そうなると妥協してしまい、待遇が悪い企業へ就職してしまったりします。こんな待遇なら転職しなければよかったと後悔することになります。
メガバンクから転職して後悔しないための4つの方法
転職を考えているという方は後で後悔しないためにも事前準備をしっかりと行いましょう。転職は新卒の就職活動以上に慎重になる必要があります。
転職の目的を明確にする
転職する目的を明確にすることで企業選びが明確になります。自分が仕事に何を求めるのか自己分析していきましょう。
具体的には自分が望む仕事の内容や環境、将来的なキャリアプランを考えると良いでしょう。
もし、年収の高さが重要なのであればメガバンクで働き続ける方が良いかもしれません。若いうちは低いと感じるかもしれませんが、年齢を重ねるにつれて年収はアップします。
外資系企業などは若いうちから稼ぐことはできますが、その分シビアです。高収入で安定性も高いのがメガバンクですからね。
転職先の企業を慎重に選ぶ
自分に合った職種や環境、待遇や福利厚生が充実している企業を選ぶことが大切です。複数の企業を比較し、面接や説明会などで細かい情報を収集して、慎重に選びましょう。
転職前にスキルアップをしておく
転職前する前からスキルアップを図ることで転職後のキャリアアップが見込めます。希望する業界で必要なスキルなどを調べておきましょう。
20代であれば未経験でも異業種への転職も可能ですが、銀行在職中に勉強をしておくとよりスムーズに転職することができます。
転職エージェントを活用する
転職して後悔しないために転職エージェントを活用するようにしましょう。専任のアドバイザーが自分の要望にマッチした求人を紹介してくれます。
面接対策や書類添削なども行ってくれるので効率的に転職活動を進めることができます。中でもハイクラス転職専門の転職エージェントがオススメです。
質の高いハイクラス求人や外資系求人が多いので、キャリアアップを図りたいという方はぜひ利用してみましょう。
最後に
メガバンクから転職をして後悔をしていないと人ももちろんいますが、後悔しているという人がいるのも事実です。
後悔しないためにも事前準備をしっかりとし、転職先を見つけてから退職することをおすすめします。
まずは転職サイトや転職エージェントに登録をして自分に合った求人があるのか探してみて下さい。
ほとんどのサービスは無料で利用できますのでどんどん活用していきましょう。
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