東海地方に住む元地方銀行員です。大学卒業後地元の地方銀行に入社し、およそ10年ほど勤務していました。
私はファイナンシャルプランナーとして個人のお客様への営業をメインに担当していました。
途中結婚・出産もし、働く母としてしばらく仕事を続けていましたが、子育てとの両立が難しくなり退職し、現在は全く違う業界で働いています。
10年間働いていた中で社内恋愛をしている行員を何組も見てきました。その結果、社内恋愛は2つのパターンがあるということがよくわかりました。
地方銀行の社内恋愛のパターンは2つ
私の勤めている地方銀行では行員同士での結婚がとても多かったです。社内恋愛のパターンとしては大きく2つあります。
- 同期同士で社内恋愛
- 同じ支店内で社内恋愛
2つのパターンについて詳しく紹介させていただきます。
同期同士で社内恋愛
まず、同期同士というパターンについて紹介します。毎年数十人の新入社員が入社するためこのパターンはかなり多いです。
内定者の飲み会に始まって入行後の新人研修、組合のレクリエーション旅行、試験勉強のための集まりなど、学校生活の延長のような感じで入社後数年の間は、同期で集まることが多いです。
ですので、そこから自然と男女の仲良しグループができて、そこからカップルが誕生するというのが王道でした。オープンなお付き合いなのが特徴で本当に学生のノリという感じです。
みんなに見守られてのお付き合いなのでか、地元の企業ということで何だかんだいってあちこちで共通の知り合いがいてあまり迂闊なことができないのかわかりませんが、結婚まで繋がることが多かったです。
ただ、同期には入社前から付き合っていた有名な美男美女のカップルがいたのですが、数年後社内報で別の同期の女の子と結婚したという報告が掲載されとてもびっくりしました。
浮気だったのか段階を経てだったのかは謎ですが、あまりいい別れ方ではなかったようで、3人とも程なく退職したのでとても印象的でした。
支店内で社内恋愛
新入社員はだいたい毎年規模の大きい支店に数名ずつ配属されます。最初の転勤までだいたい3年くらいの期間があり、結果として支店には歳の近いメンバーが集まることになります。
毎日支店で顔を合わせるだけでなく、地域のイベントなどで土日も集まることが多かったり、月末にお疲れ様の飲み会があったり、部活やサークルみたいなノリで連帯感が出て、仲良くなることが多かったです。
仕事をしている中では先輩後輩の間柄で、失敗して落ち込んだ時に励まされたり、毎日一緒に働く中で憧れや尊敬などが好意に変わり、お付き合いにつながるようです。
ただ、同じ支店内でのお付き合いは基本的にあまり好ましくないとされていたため、本人たちも秘密にしていましたし、周りも明らかに付き合ってるとわかっても、みんな触れないようにしていました。
支店内で付き合うとなるとある程度の覚悟も必要なのか、その後どちらかが異動になってしばらくして結婚、というパターンが非常に多かったです。
ただ、結婚式での馴れ初めエピソードではあくまで「転勤してからお互いの存在の大きさに気づき」というのがお約束で、招かれた事情を知る側としては苦笑いでした。
お別れする場合はどちらかが会社を辞めるようです。浮気などひどい別れ方の場合はその後に影響することもあると聞いたことがありました。
実際にあった社内恋愛エピソードを紹介
私は残念ながら社内恋愛を経験することはありませんでしたが、同じ支店の先輩の社内恋愛をして結婚しました。そのエピソードを紹介させていただきます。
ある年に社会勉強の一環だったのか、地元の名士のお嬢さんが入行してきました。その新入社員の女の子に、独身の先輩が猛アプローチをかけて、お付き合い、結婚までしました。
正直あまり目立たない少し年上の男性行員だったのですが、周囲からは逆玉の輿なんて言われていました。
みんなが腫れ物に触るように接している中、勇気を出して近づいてきた男性にむしろ彼女の方が夢中になってしまったようでした。
結婚についてはかなり揉めたようですが、結婚が許されたようです。お嬢さんを預かった立場の支店長は肝を冷やしたかもしれませんが。
社内恋愛をする場合のアドバイス
アドバイスとしては、いずれのパターンでも社内恋愛は狭いコミュニティなので別れるようなことがあると非常に気まずいです。
ですので、通常のお付き合い以上に誠意を持ってお付き合いをした方がいいというところでしょうか。
激務ではあるので、大変さを理解した上でお付き合いできるのは社内恋愛ならではのメリットだと思います。
また、結婚に繋がりやすいのはメリットかもしれませんが、一方で付き合ってみたら思っていたのとは違う相手の嫌な部分などに気づくこともあると思います。
でも気まずさなどを考えると簡単には別れにくいですから、せっかく相手の仕事ぶりや人柄などを知りやすい環境にいるので、そこはチェックしておつきあいに臨むといいと思います。
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