京都銀行と言えば京都に住んでいる人であれば誰もが知っている銀行です。店舗数は2021年現在195カ所にあり、香港・上海・バンコクなどにも海外駐在員事務所があります。
地方銀行の場合、店舗数は100店舗前後である銀行が多いので、どれだけ大きい銀行なのかがおわかりになると思います。
そんな京都で有名な京都銀行ですが、転職していく人は一定数います。地方銀行の仕事は多岐にわたり大変ですので転職していく人の気持ちはとてもよくわかります。
今回は実際に京都銀行に勤めて転職した方に同僚の転職先として人気があるところはどこか教えていただきました。今から転職をしたいと考えている方の参考になれば幸いです。
京都銀行から人材業界に20代後半で転職
2012年に関西の私大を卒業し、京都府の地方銀行である京都銀行に就職しました。融資等の渉外業務に従事し、5年間勤務しました。
その後私は転職活動を行い、現在は人材業界に身を置いています。私の同期も沢山転職しており様々な業界で活躍しています。
転職を考えたきっかけはリスク商品の販売
私が銀行からの転職を考えるようになったきっかけは融資や金融商品など、数々の資金(手数料)獲得目標達成のためにお客さまにとってメリットの無い提案を数多く強いられたことでした。
当時私は関西の中小企業の経営者様の担当を多くさせてもらっていたのですが、必要とされていない事は重々理解しつつも金融商品の購入提案をしなければならない状況が続いていました。
取り扱っていた金融商品は新興国の為替の影響をもろに受ける毎月分配型の投資信託。お客様(A様)は当時生まれたばかりだったお孫様の教育資金の足しになればと低リスクで元本の損なわれる可能性が低い資産運用を希望されていました。
以前からその運用方針をA様よりヒアリングしていた私は上司に見込み顧客としてそのお客さまの情報を報告。国債や地方債などの低リスク商品を提案する方針を表明していました。
そんなある日、支店の投資信託販売目標が足りない事を理由にA様へ投資信託の販売をするよう命令が。しかも手数料収益率の高い商品を販売するように、という支店方針があったため泣く泣く上司同席のうえで訪問提案に。
A様は上司自ら訪問した事で断り切れず、結局希望とは異なる方針の商品を数千万円購入されました。結果、新興国通貨安の影響をもろに受けてしまった事で、1年間で数百万円の損失を出す事になってしまいました。
このようなホスピタリティの無い仕事をするのはもう耐えられないと考え、転職を決意するに至りました。
京都銀行からの転職先として人気がある企業を紹介!
次に私が勤めていた際に転職していった同期や先輩などから人気の転職先を紹介させていただきます。私も今回紹介する企業に実際に勤めています。
株式会社リクルート
一番人気なのは株式会社リクルートです。会社の名前を知らないという方はいないのではないでしょうか。私もリクルートに転職しました。
この会社が人気がある理由は人の役に立っている実感を覚えやすく、なおかつ人材業界の中でも給与水準が高いというのが要因です。
転職という人生の転機に関わりながら求職者の悩みを親身になってヒアリングし、転職先の紹介という形でアドバイスするビジネスモデルは、人の役に立っている実感を覚えすいです。
それと同時に銀行営業で培った人の話を聞く力、提案する力、信頼獲得する力が大きく活かせる業務でもあるため、人材業界に転職する人は多くいます。
リクルートは給与水準が高く、自分のがんばり次第ではインセンティブを獲得できることも魅力です。元々の給与水準が高い銀行出身者にとって、転職時に給与が下がる機会は多いため、転職先として人気があります。
また、人材業界特有の若い力が全面に溢れる環境や社風も元銀行員にとっては魅力になります。50代前後の嫌な上司にこびへつらわなければいけなかったのが、実力社会で若くても仕事を任せてもらえる同社の風土に華やかさを感じずにはいられません。
ソニー生命
次に人気があるのが生命保険業界です。元々銀行でも取り扱いのある生命保険という商材の身近さと、その商材の販売を自分で工夫し、自分でネットワークを形成するビジネススタイルに銀行とは正反対の自由な印象を感じて金融機関出身者の転職先として人気です。
銀行勤務時と同じくらいの販売額で給与が1.5倍程もらえることもあるため、転職活動時には大変魅力に映ります。
ただし、その給与面も注意しなければならないポイントです。販売実績が無ければもちろん給与もほとんどゼロ。自分の実力に自信を持つ人ほど、この会社を魅力に感じて選んでいたように思います。
また、転職後数年間で沢山稼いだうえで更なるステップアップとして2回目の転職をする人も結構居ます。
ただ、転職時には批判的な考えは持っておらず、あくまで自身の成長とキャリア形成を前提にする前向きな転職が多いように感じました。転職で入社している社員の多さも、入社したくなる要因の一つかも知れません。
株式会社sansan
株式会社sansanというのはIT企業です。銀行等の金融業界からIT業界への転職は簡単ではありません。ただし、このsansan社はすでに大きな知名度を業界でも獲得していることから、様々な業界出身者を営業職採用しています。
担当を持ちながらも、展示会等への出展をきっかけとした新規開拓営業では、銀行業務で培った顧客折衝の経験がフルに活かせる職場です。
ただし、ITサービスを提供する同社では、もちろんの事ながらある一定のITリテラシーは求められます。ExcelやPowerpointを使用する事に抵抗があるような人では、実際に入社してから商材を覚えるまででかなり苦労する事になるはずです。
若い人材が沢山いるので、周りと切磋琢磨しながら成長したいと思えるような方は、sansanへの転職はかなりおすすめかと思います。
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