都市部に行けば働き口はたくさんありますが、田舎に行くと働き口が少なく選択肢も少ないです。そうなると地方銀行でのパートを検討する方もいるようです。
銀行のパートというのは責任は重いのに給料は低いというケースが多いです。こんな仕事辞めたいと思っているけれど背に腹は代えられないという人もいると思います。
今回は地方銀行のパートから地域の図書館職員に転職した女性のケースを紹介させていただきます。図書館で働きたいと考えている方の参考になれば幸いです。
地方銀行にパートとして勤務していたが仕事内容が大変で転職
私は北海道在住の46歳女性です。高校卒業後、地元の地方銀行に就職し、結婚して出産するまで9年間勤務していました。仕事と育児の両立を考えたこともありましたが、今の職場では無理だと思い退職をしました。
子供が小学生になって働く時間ができてきた時に仕事を探していたところ、同じ銀行でパートの求人が出ていたのでダメ元で応募してみたところ、経験者の方が良いという理由で再雇用されました。
北海道は仕事が少ないため地方銀行にパートで再就職
若い頃はとにかくありとあらゆる商品(口座開設、定期預金、積み立て貯金、保険など)にノルマが課せられ、自分はもちろん、身内に片っ端からお願いしていました。
達成できないと直接叱咤はなかったものの、上司の部下に対する接し方に贔屓がありました。結婚して退職するまでの間、何度も辞めたいと思っていました。
出産を理由に退職できたのですが、再雇用の時は田舎なので仕事口もほとんどなかったため背に腹は代えられず、また当時の嫌だった気持ちも忘れてしまっていたため応募してしまいました。
パートなのに仕事内容の責任が重かったため転職
時代が変わったのか当時よりはノルマはありませんでしたのでその点は良かったのですが、年齢的なこともあり窓口対応はさせてもらえず、裏方にまわされ、新人の教育係のようなことをさせられました。
今の若い人たちは自分が新人の頃とは全く違い「指示さへていないことは一切しない」「やったことがないことはやらない」というスタンスを貫くのが当たり前のようでした。
また上司も当時とは全く対応が違い「叱るとすぐに辞めてしまう」「パワハラだ」と騒がれ、親が激怒して乗り込んできた
こともあったようで、新人の子達の機嫌を取るようになっていました。
そのため、新人の責任は全てわたしの指導不足となり注意ばかりされていました。正社員でもないのにここまで責任の重い仕事をさせられることに不満が募ってしまい、再び退職することになりました。
地方銀行のパートから転職したのは地域の図書館
地元の近隣町で町が運営している公民館のような施設の図書室に図書館司書の資格がなくても応募でき、採用されました。
元々本を読むのが好きでこの図書室を利用していて、「図書館で働いてみたいなぁ」と思っていました。土日祝日も勤務しなければならなく求人の応募者が少なかったので運良く採用されました。
仕事内容は本の貸し出し、本の返却処理、購入する本の選書、展示する本の選定、小中学校への本の貸し出しの選書、本の蔵書点検など、思っていたよりも仕事内容も多いです。
また本や雑誌や新聞など、意外と重いものを運んだりする仕事で体力がいる仕事です。それでもお客さんが探している本を見つけたときや、常連さんと本の話をしているときが楽しくて天職のような気がしています。
多少の本好きも役に立っているようで、オススメの本を「面白かった」とか「役に立った」などと言われるのがすごく嬉しく毎日が楽しいです。
同僚は一人しかいませんがとても価値観が似ていて、お客さんがいないときは色々な話をして、とても穏やかに仕事ができています。
お給料は銀行時代よりもだいぶ少なくなってしまいましたが、それでもやりがいがあって毎日職場に行くのが楽しみな仕事に出会えてとても良かったと思っています。
地方銀行の仕事内容が自分に合っていないなら転職もあり
転職するのはとても勇気がいることだと思います。よく「転職する度に条件が悪くなっていく」と言われるように、結局一番最初に勤めていた職場が一番良かったと思う、という人が多くいるそうです。
しかし、「仕事に行くのが嫌だったり辛かったら、それは自分にとって負担になっていること」だと思いますので、無理に同じ職場にいるのは良くないことだと思います。
自分が何を優先させたいか、を一番に考えることが大事だと思います。
職種が好きであれば単純に職場を変えて同じ仕事をすればいいです。ただ私のよう地方に住んでいると他の銀行に転職することができない人もいると思います。
「経験がないから自分には無理だ」と畑違いの職種に就くことを躊躇うことももちろんありますが、やってみると、思ったよりも難しくなかったりすることもあります。何よりも「やってみないとわからない」のです。
「仕事を覚えたい!」という気持ちが伝われば、未経験でも職場の人も一生懸命仕事を教えてくれると思います。勉強すれば知識は増えていきますし、自分次第で良い方向に向かっていけるはずです。
「仕事は生活のため」もありますが、やはり毎日「この仕事をしていて良かった」と思える方が幸せだと思います。
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