秋田銀行は県内では「あきぎん」と呼ばれ、多数の自治体の指定金融機関とされており、地域との関係が深い銀行です。
秋田県は賃金が関東圏と比較して低い傾向がありますが、秋田銀行の平均年収は630万円と高く、人気のある就職先の一つです。
ただ、年収が高いからと言って転職希望者がいないわけではなく、地方銀行の将来性に不安を感じて転職をする方も多いようです。
今回は秋田銀行に勤めていた男性に転職先としてどこが人気なのか聞いてみました。銀行からの転職を検討している方の参考になれば幸いです。
秋田銀行から転職をした2つの理由
私は地元の大学で文系の学科で勉強をしており、将来はどんな仕事に就こうかと悩んでいたのですが、たまたま入社試験を受けた地銀から内定をいただきました。
周りにも話したところそこなら将来安泰だろうといわれ内定承諾をしました。卒業してすぐに地銀に勤め始めて、支店で何年か働いていました。
個人のお客様だけでなく法人のお客様とも仕事をしていました。仕事自体は辛いことも多かったですが充実していました。ただ、2点不満があり転職を決意しました。
- インセンティブがなく給料に差がない
- 昔ながらの体系が残っている
インセンティブがなく給料に差がない
もともとコミュニケーションを取ることは、苦手ではなかったのでいろいろなお客様と話して営業をするという仕事自体はそんなに苦ではなかったのです。
しかし、銀行という職場のせいかインセンティブ面での恩恵が少なかったので、大口のお客様との契約を決めてもそんなに給料や賞与に影響が出るということがなかったのでそこから、少しずつ転職を考えておりました。
何も仕事ができない同期とほとんど給料に差がないというのはさすがにやる気もなくしてしまいました。
昔ながらの体系が残っている
そんな同期も、ごますりだけは上手く私よりも上司に気に入られて行っている様子なども見ていると、昔ながらの体系が残っているどうしようもない会社だなと感じました。
そこで、そのことについて上司と面談をして話す機会をいただいたのですが、出る杭は打たれるよみたいなことを言われてしまい、まったく取り合ってもらえませんでした。
給料もそこまで、高くなくて仕事で辛い思いをしているのにそれをわかってもらえない職場でこれ以上働いても無駄に時間を過ごすだけだと感じて転職を決意しました。
そこからは合間を見ながら転職活動にいそしんでいました。最終的には転職活動をしてから3か月ほどで次の就職先を見つけることが出来ました。
秋田銀行からの転職先として人気のある企業を紹介!
次に私が勤めていた際に転職していった同期や先輩などから人気の転職先を紹介させていただきます。
三菱マテリアル電子化成株式会社
設立 | 資本金 | 従業員数 | 本社 | 平均年収 | 採用HP |
1991年 | 26億円 | 約250名 | 秋田県秋田市 | 520万円 | 詳細を見る |
地元の企業の中では一番といっていいほど、有名な企業で大本の三菱マテリアルの子会社ということが大きいのではないかと思います。
高卒の人たちで、秋田でそこの会社に入れたら将来は安泰だねと言われるくらいの会社です。
残念ながら大卒での新卒採用が私が就職活動していた時期に行っていなかったので縁がなかったです。
非常に福利厚生のしっかりとした会社で、給料も業種と業務内容を加味しても秋田県でトップクラスだと聞きます。
特に現場は三交代があるようで、そちらの方たちも深夜手当でしっかりと稼ぐことが出来、内勤の人もキャリア組として将来を有望されているため、若いうちから高い給料を手に入れられると聞きます。
自社での研究開発も行っているので、そういった分野に進みたいと考える人からも人気があるのではないかと思います。
また、構内にスポーツのできる施設や風呂なども完備されているようで仕事以外の福利厚生も良いそうです。
株式会社秋田クボタ
創業 | 資本金 | 従業員数 | 本社 | 平均年収 | 採用HP |
1951年 | 6,000万円 | 194名 | 秋田県秋田市 | 450万円 | 詳細を見る |
国内シェアナンバーワンを誇る農機具メーカーということもあり、これまた秋田では知らない人がいないのではないかというくらいの大企業です。
米の生産に力を入れている秋田県だからこそ農機具の需要はとどまることをしらず、特に営業マンになり成果を上げれば若くして年収600万以上を秋田で達成できるという話も聞いています。
夢のある仕事だから人気なのではないかと思います。賃金の低い秋田において、需要のある商品の営業職というのは稼げる可能性が非常に高いです。
秋田銀行内でも今までの営業スキルを活かしてインセンティブでがっぽり儲けられるのではないかと話をしておりました。
福利厚生もしっかりとしているようで、研修などを通して初心者の方でも手厚く見てくれて成長できる環境にあると努めている知り合いから聞きました。
基本的に整備の方から入って、成果を上げることでセールスマンになれるようでそのキャリアアップの過程もいいという同僚が多かったです。
イオン東北株式会社
設立 | 資本金 | 従業員数 | 本社 | 平均年収 | 採用HP |
2020年 | 37億16百万円 | 約14,000名 | 秋田県秋田市 | 460万円 | 詳細を見る |
秋田県で一番売り上げを上げている企業ということもあり、また衣食住という将来的にも絶対需要がなくなることはない仕事であるので安泰志向の人たちには人気になっていると思います。
近年残業のし過ぎで問題となっていることもありましたが、近年では勤務管理がしっかりとなされているようで、サービス職の割には休みも取りやすく働きやすいのではないかと人気になっています。
その分、稼ぎが少なくなってしまうのがネックになってくるかとは思いますが、ボーナスに関してはそこそこ多いという話があり、そこに惹かれている人たちが一定数同僚にもおりました。
銀行以上に辛いサービス業ではないであろうし、ほどよい環境下で働けることがいいのではないでしょうか。
また、従業員の喫煙に関しても徹底しているようで、勤務開始の何分前までに吸ってはいけないというルールなども明確化されているようで、非喫煙者が多い秋田銀行からは人気だったのではないかと思います。
最後に
秋田銀行からの転職先として人気のある秋田市に住む人であれば誰もが知っている企業をご紹介しました。
人生一度きり、嫌な仕事を我慢して続けるより、転職によって前向きに頑張れる仕事に巡り会えるかもしれません。
ただ、転職して成功している人もいれば、転職して後悔している人もいます。転職に成功した人と失敗した人から話を聞いてみると、成功している人は事前準備をしっかりとしていた傾向があります。
今の仕事が嫌だと思い、どこでもいいから早く決めて転職したという方は失敗している方も多いです。ですので、少しでも転職を考えているのであれば早めに行動するようにしましょう。
自分のやりたいことを今一度考え、次の仕事を考えることでミスマッチも減らすことができますよ。
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