岐阜信用金庫は県内最大の信用金庫ですので、岐阜県内に住んでいる方であれば利用した経験があるかと思います。
東海地方では岡崎信用金庫に次ぐ規模の大きな信用金庫です。店舗数は89店あり、岐阜県と愛知県だけでなく長野県にも店舗があります。
県内最大の信用金庫なので将来性に不安はないと思われるかもしれませんが、岐阜県には大垣共立銀行と十六銀行という東海地方でも規模の大きい2つの地方銀行があります。
この2つの銀行と競合しているわけですから将来性に不安がないとは言い難いようです。
今回は岐阜信用金庫から転職した女性に転職先としてどこが人気なのかを聞いてみました。岐阜県内での転職を検討している方の参考になれば幸いです。
岐阜信用金庫を退職した理由は5つ
私は30代の女性です。新卒で岐阜信用金庫に入庫して約5年間働きました。テラー業務を主に担当していました。
女性は預金業務だけやっていればよかった時代から預かり資産推進時代へのちょうど切り替え時期での入庫だったと思います。
先輩や上司にも投資信託の知識がない職員がほとんどの中でとにかく売れ売れと言われていました。
こんな会社で定年まで働くのは無理だと思い、入庫3年目の頃から転職活動を始め、5年目で辞めて今は公務員です。私が転職を考えた主な理由は5つあります。
- 定時は8時半なのに8時に出社させられる
- 休憩時間を取れない
- 無賃休日出勤がある
- ノルマが厳しい
- マニュアルが明確化されていない
定時は8時半なのに8時に出社させられる
まず1つ目に定時は8:30なのに基本8:00までに出社しないという暗黙のルールが気に入らなかったです。
もちろんサービス残業なので無賃労働。塵も積もればで金銭換算すると地味に腹立たしいです。
休憩時間を取れない
2つ目は休憩時間が取れないことです。私はテラーだったので昼休憩の時間になっても客がいたら基本休憩が取れません。
交代制のはずなんですが、うちの支店は来店客が多いので全員休みが取れない日がザラです。ひどい時は1日トイレ行けない上に水も飲めません。
お腹がすいて作業効率下がるとか頻繁に膀胱炎になるとかの不満もあるけど個人的には昼休憩時間のはずの1時間分の働きが無銭労働なのが1番腹立たしかったです。
無賃休日出勤がある
3つ目は無賃休日出勤があるという点です。希望者参加という名の半強制参加の研修や地域貢献とかいう地元の祭の手伝いや掃除ボランティアが休日にあります。
若手のうちは月1くらいのペースであります。それに加えて年に数回の強制資格試験(もちろん受験代テキスト代交通費自己負担)も土日にあります。
代休か休日手当があれば文句言わないんだけどとにかく無銭労働なのが許せませんでした。
ノルマが厳しい
4つ目はノルマと上からの圧力が厳しかった点です。昼休憩も取れないくらい接客が忙しい日が多いんですが、それとは別でありえない数字のノルマがありました。
通常業務すら手一杯なのに無理。しかもノルマ達成しても給料に反映されません。そんなことする時間あるなら昼休憩取ります。
それがこなせないと本部から人格否定されるような罵倒電話が入ります。今月の目標わかってるのか、今日中にいくら取れるのか、上司のいうことが聞けないのか、社会人としておかしいんじゃないか、みたいなことを言われました。
ひどいときは本部から人が来て個室で説教です。わざわざ支店に来て説教する時間があるなら自分で営業しろよって何度も思いました。
マニュアルが明確化されていない
5つ目は上司に聞いても不明な事務が多い点です。直属の上司がわからない事務も多々あります。そういうときは本部に連絡するんですが、労働環境が劣悪で人員不足なせいで分かる人がいません。
担当者が休みと言われても、客と応対してるこっちの身になってほしいです。客に謝り倒して後日来てもらったり、直属の上司と相談してなんとなく手続きしてみるけど、後々裁判とかになったら普通にうちに勝ち目がないと思います。
事務は無駄に細かいのに、そういう体制で仕事をさせられるのも嫌だと思いました。
岐阜信用金庫からの転職先として人気がある企業を紹介!
次に私が勤めていた際に転職していった同期や先輩などから人気の転職先を紹介させていただきます。
地方公務員
やっぱり1番人気の転職先は地方公務員です。岐阜県内の市役所への転職が人気です。岐阜信用金庫から転職した職員も多いですし、私の先輩も転職していましたので話を聞いていました。
信用金庫で働けていたのなら市役所では問題なく働くことができると言われたため就職試験を受けました。
市役所でも受付業務を担当することがありますが、営業ノルマがあるわけではないので毎日プレッシャーを感じて働くことはなくなります。
納税課であれば信用金庫の時に培った知識を活かすこともできますので、女性社員の転職先としてはすごく良いと思います。
生命保険業界
東京海上日動あんしん生命保険、住友生命、第一生命などの保険業界に転職する人が多かったです。私が聞いた中では、東京海上日動が1番多かったです。
転職サイトに金融機関勤務と登録しておくとスカウトがよく来ると聞きました。信用金庫でも保険の取り扱いがあるので基礎知識や売るためのノウハウがあり採用されやすいそうです。
うちの信用金庫はあまり成績が給料やボーナスに直結する感じではなく、どちらかというと年功序列でした。
そのため、男性社員で待遇に不満を感じている人は、歩合制で売った分だけ給料が上がる保険業界に魅力を感じて転職する人が多いようでした。
岐阜信用金庫だと若いうちは給料がかなり少なく、30歳近くになっても手取り20万貰えない人もたくさんいます。
保険会社で働いている友人の話や暮らしぶりを聞いて、どうせきついノルマがある中で働くならば働いた分だけ還元される方がいいと思って転職していきました。
RISU(リス)プラスチックグループ
岐阜に本社がある会社でグループ会社も数多くあります。日用品の製造から医療関連品の製造まで幅広く事業を行っている会社です。
東海地方ですと自動車関連に特化している企業も多いですが、この会社は一つの業種に依存していないのが強みです。
実際にグループ会社の岐阜プラスチック工業に就職した先輩の話によると、残業もしっかりとつけてくれて、36協定の遵守もしっかりとしていると聞いていますので従業員を大切にしている会社だと思います。
信用金庫ではノルマを詰められるのが嫌で嫌で仕方がなく病んでいく子が多かったので、営業や数字のノルマがない仕事だというのも人気のある理由だと思います。
バリバリ働いてお金を稼ぎたいというより自分のペースで無理なく働きたいという希望の子が多かった印象です。
新卒で信用金庫に入ってくる女の子は他業種に比べると控えめで細かい作業が好きな子が多いと印象だったので、接客とか営業とかをメインに働くよりはコツコツ事務作業をしたいと言っていた子が多かったです。
介護業界
一定数、デイサービスや障害者施設などの介護業界とか社会福祉協議会などに転職する人もいました。
ガツガツ数字を取ってくるタイプではなく、どちらかと言えばおっとりしていて、キツい上司に目を付けられていびられるタイプに多いと思いました。
上司に詰められて病んでいる男性社員などが精神的に限界で一刻も早く転職したいときに採用されやすいのかなと思いました。
取引先の介護施設に転職した同期もいました。数字的なノルマがないのがいいと言っていました。
元々お年寄りと話したりすることは嫌いじゃないし、信用金庫での取引相手もお年寄りが多いため、老人施設での仕事も苦にならないそうです。
それと田舎の信用金庫に入庫してくる人は地元で働きたいタイプも多いので、転勤が多い会社だったり、電車に乗って都会に働きに行ったりするより、遠くない距離の介護施設に実家から車で気軽に通いたいという理由で選ぶこともあるようでした。
最後に
岐阜信用金庫に限らず、どこの信用金庫も今後は厳しい状況が続いて行くと思います。そうなった時に焦るのではなく、余裕のある今のうちから転職を考えて行動することは大切だと思います。
私のように仕事内容に疑問を感じている人も多いと思いますので、もし転職を考えているようであればぜひ行動してみましょう。
転職活動をしていると自分が知らなかった良い企業と巡り合える可能性も高まります。悩んでいるようであればまずは行動することをオススメします。
コメント