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信用金庫から教員に転職して成功した女性社員の事例を紹介!

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一昔前まで信用金庫に入庫する女性の多くが一般職でしたが、最近では男性と同じで総合職として入庫するケースが増えてきています。

その理由の一つとして一般職での募集が減少しているということが挙げられます。メガバンクでは既に一般職での募集はなく、地方銀行では2022年1月時点では12銀行のみ一般職の募集を行っています。

事務作業はパートの人にやらせて、正社員には営業活動をしてもらい稼いでもらうという方針のようです。ということは、女性も男性と同じように営業活動をしないといけないというわけです。

ただ、信用金庫の営業ノルマを達成することは並大抵のことではありません。ノルマを達成しないと上司からパワハラまがいの言葉を投げかけられることもあるようです。

今回は総合職として信用金庫に就職した女性にアンケートに協力していただきました。転職を検討している方の参考になれば幸いです。

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目次

信用金庫を退職した理由は5つ

私は30代の女性で現在は教員として働いています。信用金庫では新卒で入庫して約5年間働きました。テラー業務を主に担当していました。

女性は預金業務だけやっていればよかった時代から預かり資産推進時代へのちょうど切り替え時期での入庫だったと思います。

先輩や上司にも投資信託の知識がない職員がほとんどの中でとにかく売れ売れと言われていました。

こんな会社で定年まで働くのは無理だと思い転職しました。私が特に嫌だったのは以下の5点です。

  • サービス残業が多く給料が低い
  • 定年まで働き続けたいと思える魅力がない
  • 30歳を過ぎても手取りは18万円以下
  • 土日祝日の地域イベントの参加が強制
  • 上司からの詰めが酷い

サービス残業が多く給料が低い

私がいた信用金庫ではサービス残業が多く、仕事の割に基本給が少なく昇給やボーナスも少なかったです。

辞めた女の子たちはノルマと達成できないときの厳しい説教が負担という子が多かったですが、私は給料さえ上げてくれればこの辺は耐えられました。

私は給料に見合った働きがしたかったです。安月給でも無賃労働がなく休憩が1時間取れて、パワハラを受けることなく心に余裕を持って働ければもうしばらく続けるのもありだと思っていました。

でも住宅補助も出ず昇給も少ないため一人暮らしは難しく、一生実家に居続けることも出来なかったので、経済的に自立するためには結局転職しかなかったと思います。

定年まで働き続けたいと思える魅力がない

総合職なので昇級して役職になれば手当も付きますが、そこまでして働き続けたいと思える魅力も感じませんでした。

実際20代で辞める人が圧倒的に多く 、同期や先輩などもどんどん転職して行きました。人が辞めていく会社に将来性を感じなかったというのも転職をした理由の一つです。

30歳を過ぎても手取りは18万円以下

残業は少ないのですが、18時過ぎに帰らされるせいで残業代がつかないので役職に就くことができなければ30歳過ぎても手取り18万もいかないです。

定時は17:30ですが30分程度では残業はつきません。早く帰れるのはいいのですが、日中は忙しすぎて昼休憩取れないうえトイレすらまともに行けません。

土日祝日の地域イベントの参加が強制

土日は地元の各種行事や祭りの手伝いや清掃活動(地元への奉仕活動という名の強制ボランティア)に参加しなければいけませんでした。

振替休日があるわけでもないので、翌日が平日であれば普通に出勤です。休みなしで働かされているようなものです。

また、強制参加の自主勉強会(もちろん無給)、資格試験取得のための勉強(試験代、参考書代は給料天引き)もしなければいけません。休みが休みではなかった印象です。

上司からの詰めが酷い

上司からの数字への圧が人格否定レベルでした。個室で説教をされ、今日はいくら取れるか言ってみろと毎朝言われていました。

上司の言うことが聞けないのは社会人としておかしい、お前は(女だから)どうせ定年まで働かないんだから数字取ったあとのことは考えるな、(商品を売ることに)罪悪感を持つな、と言われました。

教員の仕事内容と信用金庫との違いを紹介

私が転職した先は教員です。転職した業界の仕事内容は学級経営や授業、部活指導、行事の運営、保護者対応など様々です。

信用金庫と教員の仕事の違い

金融業界との仕事の違いとして一番感じたことは、効率の良さを求めていないことです。

信用金庫では「いかに効率よく利益を出すか」が全てだったのに対し、教員は子供のためにいいと思うことをするのが目的で利益のことを考えなくても良いので精神的にかなり楽です。

良くも悪くも業務にマニュアルもないし正解もないです。結果が数字として見えることが少ないので、過程を評価してもらえることが金融業界よりも多いような気がします。

自分のやり方にこだわりがある人が多く、ある程度自分の裁量で好きなようにできることが多いので、やり方についてダメ出しされることが少ないです。

その代わり、やり方に決まりがないせいで、上手くいかないときにアドバイスをもらってその通りやっても上手くいかないことも多いです。

自分がモラル的にやりたくないことをやらなくてもいいのも大きな違いだと思います。

信用金庫では、自分が売りたくない商品、良いも思っていない商品でもノルマのために売らなければいけなかったのが苦痛だったので、そういった精神的苦痛がないことはとてもありがたいです。

仕事内容は身体的にはハード

しかし、信用金庫の仕事に比べて、肉体労働が多く、残業や持ち帰りの仕事も多いため、身体的にはとてもハードです。

また、信金は顧客から要望があれば担当者を交代できましたが、担任はどんなに相性が悪くても1年間は付き合わなければいけない点は辛いです。

信用金庫から教員に転職して良かったこと悪かったこと

地方銀行から教員に転職をして良かったことも悪かったこともありますが、総合的に判断すると転職して良かったと思っています。

転職して良かったこと

  • 給料が上がった
  • ノルマがなくなり精神的に楽になった
  • 福利厚生が良い
  • 職場環境が良い

まず、転職して一番良かったことは給料(年収)が上がったことです。給料が少ないと働く気が失せてしまいます。

次に、数字のノルマがなくなって精神的に楽になったことがあります。毎日お客様に営業をする必要もありませんし、目の前の仕事に集中できます。

また、産休や育休、住居手当などの福利厚生もよくなりました。今の職場では福利厚生をしっかりと利用させてもらっています。

最後に職場環境も信用金庫時代よりも良いと思います。職場内に、金融業界特有?の数字に追われるピリピリ感がなく、仕事量は多くとても忙しいのですが、カリカリしている人が少ないです。

転職して悪かったこと

  • 労働時間が増えた
  • 睡眠時間が短くなった
  • 肉体労働が増えた

信用金庫から教員に転職して労働時間は圧倒的に増えました。学校にいる時間もそうですが、自宅でやる仕事も多くて睡眠時間が短くなりました。給料は時給換算すると減っていると思います。

また、肉体労働も増えました。信用金庫はデスクワーク中心で動き回ったりすることはほとんどなかったですが、今は子どもに合わせて走ったりすることもあります。

最後に

転職を考えている人へのアドバイスは、辞めても絶対に後悔しないという気持ちになってから転職した方がいいと思います。

続けようかやめようか迷っている間は、続けるメリットを多少なりとも感じていると思うので気持ちが固まるまでは続けてもいいんじゃないかなと思います。

ただ、自分の周りで信用金庫から転職した人で「転職しなければよかった」と言っている人を見たことがないです。

辞めても後悔しないと決めたら、すぐに行動を始めた方がいいと思います。

働きながらの転職活動は大変ですが、辞めてから仕事を探すよりも引き止められにくく辞めやすいし、経済的にも安定するので、辞める前に次の仕事を見つけておくことをおすすめします。

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