山口銀行は下関市に本社がある山口フィナンシャルグループの子会社です。山口銀行以外に北九州銀行ともみじ銀行も山口フィナンシャルグループの傘下となっています。
山口県内には西京銀行という地方銀行がありますが、預金量・貸出金共に4倍程度も差があり、県内でのシェアは山口銀行が大半を占めている状況です。
ただ、そんな県内でも有数の企業である銀行から転職していく人も多いのが現状です。銀行の年功序列の体制に不満を持って退職していく人も多いようです。
今回は山口銀行から30代で転職した男性に転職先としてどこが人気なのか聞いてみました。銀行からの転職を検討している方の参考になれば幸いです。
山口銀行から転職した2つの理由
私は30代の男性です。大学卒業後、就職活動中に縁があった地元の地方銀行に就職しました。最初3年くらいは必死に頑張って成績を残すよう努力しました。
ただ、勤めていくうちに社内での競争や年功序列に不満が出てきました。頑張っているのだからもっとフラットに評価される職場で会って欲しいと思いました。
また、次にステージで仕事をしたいという思いもあり、入社7年目で転職活動を行い、M &A業界の会社へ転職しました。転職した理由は大きく2つがあります。
- 人事評価に不満があった
- 給与体系に不満があった
人事評価に不満があった
1つ目に、評価体系があります。自己紹介でも述べたように、地方銀行は良くも悪くも年功序列を重視しており、同期や同役職間での評価の優劣が大きく出にくい業界だと感じました。
営業職として、法人営業をメインに取り組んでいたのですが、支店の同役職の社員達の中でトップの成績を出しても、昇進は年次の上から順番という時期を3年くらい過ごしました。
1年早く同期達より一つ上の役職へ昇進するといったことはありましたが、決してそれ以上早く管理職側へ配置されたり、希望部署は異動といったことはありませんでした。
周囲を見ていてもそんな社員はいなかった印象があります。こうした評価体系は働く上でもモチベーションがなかなか上がらない原因となっていました。
給与体系に不満があった
2つ目が、給与待遇です。1つ目の理由と重複する部分もあるのですが、成績をいくら出しても、昇進しなければ、ベース給・ボーナスの上限が上がりません。
高い給与を得るためには長く勤めて、時期を待つしかないのかと気付きました。他の会社に勤めて結果を出していく人がいる中で地方銀行で足踏みをずっとしてしまうのは勿体ないと思い、転職へと踏み切りました。
山口銀行からの転職先として人気のある企業を紹介!
次に私が勤めていた際に転職していった同期や先輩などから人気の転職先を紹介させていただきます。
外資系生命保険会社
外資系生命保険の営業が1番人気で転職者数が最も多いと思います。具体的にはプルデンシャル生命保険やライフメット生命などが挙げられます。
プルデンシャル生命
外資系の保険会社でアメリカ最大級の保険・金融サービス機関プルデンシャル・ファイナンシャルのグループ企業です。
日本ではプルデンシャタワーというオフィスが東京都千代田区にあり、赤坂見附駅からすぐにとのころにあります。都会で働きたいという方には良いかもしれませんね。
プルデンシャル生命の平均年収は約1,100万円ととても高いです。実力主義で契約が取れればインセンティブとして給料に跳ね返ってきます。
自分の頑張りが給与に反映されるのでやりがいを感じる方も多いようです。
地方銀行から転職を考える人たちの1番の理由が給与面と出世スピードだと思いますので、こういったフルコミッション制の保険営業は人気です。
また、銀行では窓販で保険の取り扱いもしているので、現職の金融知識を活かしやすいといった点でも保険営業は人気の転職先だと思われます。
地方銀行では、法人営業で結果を出して、高い志のもと転職をする社員が多く、生命保険営業という成果主義からくる高待遇を求めて転職する人たちが多い印象です。
また、すでに銀行時代に金融商品で取引のあるお客様を転職後のお客様に取り込みやすいというのも利点の一つだと考えられます。
プルデンシャル生命保険では、営業で結果を残すことができれば、年齢に関係なく、営業社長、支社長を任せられることができ、キャリアアップも実現可能な会社であり、転職先として人気企業になっています。
M&A業界
転職先で保険営業に次いで人気なのがM&A業界です。M&A業界は企業同士の買収で、大きな会社が小さい会社を買う。
このやりとりの仲介人として、仲介手数料を収益源としている会社です。会社同士の買収となるので扱う金額は大きくなり、実力も責任も求められる仕事です。
具体的な企業でいうと、日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズ、オンデックなどが挙げられます。人気の理由としては、高収入な職業ということです。
日本M&Aセンター
中小企業のM&Aをメインに手掛けている企業で、創業1991年の会社です。東京に本社があり、支店も全国に7支店あります。また、日本だけでなくシンガポールやベトナムなどにも現地法人がある会社です。
給料は高く、平均年収は1,200万円程度のようです。ただ、業務は大変忙しく、高い能力が求められます。
努力をして結果を出した人には大きなリターンがある反面、結果を出せない人には厳しい会社のようです。営業活動が自由にでき、社内起業家のような働き方をするようです。
企業同士の売買の仲介としてはイメージがつきにくいですが、中小企業も少子高齢化の影響もあり、廃業していく会社も多いのが今の日本社会です。
そういった会社を存続させたり、働く従業員の雇用環境を守ったりできる社会的意義のある仕事に見えますが、実際の業務は多忙につきます。
商談を重ね続け、社長の気持ちを汲み取り、仲介契約に向けて動く。これを双方の社長と話し合いを進めていくということで、求められる仕事の質も高くなってきます。
頭のキレだけではなく、時には泥臭さも求められる仕事だと思います。そんな大変な仕事を支えるものとして、社員の高待遇があります。まさに志高い地方銀行社員の転職先としては魅力的な業界であり、人気があります。
メガバンク
3番目の転職先として人気なのは、都市銀行、いわゆるメガバンクです。具体的には三井住友銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行といったあたりです。
同じ銀行?と意外に思われる方も多いかも知れませんが、地方銀行とメガバンクでは業務の幅、規模に大きな違いがあります。
地方銀行では見向きもされなかったお客様に対して、メガバンクの名刺一つで相手をされるようになるというのはよくある話です。
地方銀行での対応できるサービスや対制に限界を感じて、メガバンクへの転職を希望する社員は多いと思います。
ゆくゆくは地方銀行は衰退していくという話もあり、合併統合をしていくのなら企業体力とあるメガバンクへ転職を考えている社員が多いのだと思います。
規模は違えど、金融知識を活かして、業務にすぐ慣れることができるのも理由の一つだと思います。
ただ、メガバンクの中途採用は狭き門で高い能力・スキルが求められるようになりますので、実績や多くの資格など自己研鑽が必要とされます。
狭き門とはいえ、自身のステージアップができるため、転職先として人気企業となっています。
最後に
山口銀行からの転職先として最近多かった3業種をご紹介しました。人生一度きり、嫌な仕事を我慢して続けるより、転職によって前向きに頑張れる仕事に巡り会えるかもしれません。
ただ、転職して成功している人もいれば、転職して後悔している人もいます。転職に成功した人と失敗した人から話を聞いてみると、成功している人は事前準備をしっかりとしていた傾向があります。
今の仕事が嫌だと思い、どこでもいいから早く決めて転職したという方は失敗している方も多いです。ですので、少しでも転職を考えているのであれば早めに行動するようにしましょう。
自分のやりたいことを今一度考え、次の仕事を考えることでミスマッチも減らすことができますよ。
コメント