北海道銀行は札幌市に本店を置く第一地方銀行で、地元では「どうぎん」の名前で親しまれている地方銀行です。
北海道は賃金が関東圏と比較して低い傾向がありますが、北海道銀行の平均年収は550万円と高く、人気のある就職先の一つです。
ただ、北海道では北洋銀行が道内シェアではトップであり、北海道銀行は2位という状況です。そのため、将来性に不安を感じて転職を考える方も多いようです。
今回は北海道銀行に勤めていた男性に転職先としてどこが人気なのか聞いてみました。転職を検討している方の参考になれば幸いです。
北海道銀行から転職をした2つの理由
私は大学を卒業してから北海道にある「北海道銀行」という地方銀行に勤めていました。
しかし、35歳の時にあまりの激務で精神的に病んでしまい転職をしました。現在は銀行員時代に取得した簿記の資格を活かして会計事務所で勤務しています。
私が北海道銀行からの転職を決意した理由は2つです。
- 仕事の責任の重さに耐えられなかった
- 仕事内容に疑問を感じるようになった
仕事の責任の重さに耐えられなくなった
私は父親が元銀行員であったこともあり、特にやりやい仕事も無かったのでとりあえずという気持ちで北海道銀行に入行しました。
順調に仕事をこなしていたのですが、役職が上がるにつれ自分にのしかかる責任の重さと、お客さんからの理不尽なクレームに精神的に病んでしまいました。
これ以上今の職場で働いていては取り返しのつかないことになると思い、家族と相談して転職をすることにしました。
仕事内容に疑問を感じるようになった
私が入行した当初、銀行の主な商品は預金でした。しかし販売手数料が稼げるからという理由で、主な金融機関はこぞって投資信託の販売や生命保険の販売に乗り出しました。
金融機関がもうお客様に融資をして利ザヤを稼ぐというスタイルでは業務を維持できなくなっていたからだと思います。
そのような事で、業務終了後に連日のように新商品の勉強会、休日も新商品の販売会議などが催され、出席を余儀なくされました。
また、スマートフォンなどの通信機器の進化にともない、オンライン決済での取り扱いなどに関して行員よりもお客様の方が銀行に対する知識が優れているという事態になっていました。
もともと、休日の多さや仕事の安定度を目的に入行したので、自分がどんどんと時代についていけなくなってきていると感じ、最終的には出社できなくなりました。
北海道銀行からの転職先として人気のある企業を紹介!
次に私が勤めていた際に転職していった同期や先輩などから人気の転職先を紹介させていただきます。
ディーラー
平均年収 | 従業員数 | 資本金 | 本社所在地 | 事務所数 | 採用HP | |
ホンダカーズ北海道 | 520万円 | 516人 | 4億9千万円 | 札幌市 | 24拠点 | 詳細を見る |
札幌トヨタ | 570万円 | 742名 | 2億4千万円 | 札幌市 | 45拠点 | 詳細を見る |
北海道日産自動車 | 480万円 | 420人 | 5,000万円 | 札幌市 | 21拠点 | 詳細を見る |
北海道マツダ販売 | 450万円 | 975名 | 5,000万円 | 札幌市 | 45拠点 | 詳細を見る |
銀行時代にどのような職種についていたのかという事にもよりますが、外回りの営業行員の場合、車が好きな人なら車のディーラーが人気があります。
実際に私の部下の人間が転職する際に車が好きという事でホンダカーズ北海道に転職しました。
銀行だと3年で転勤という決まりがありますが、ディーラーの場合は転勤はほとんどなく、自分の担当のお客様と長くお付き合いすることができることもメリットのようです。
エスエス製薬
平均年収 | 従業員数 | 資本金 | 本社所在地 | 事務所数 | 採用HP |
760万円 | 516人 | 101億円 | 東京 | 24拠点 | 詳細を見る |
同じ営業系の仕事で言うと、製薬会社(エスエス製薬)の営業も人気です。本社は東京都ですが支店が札幌市内にあります。
製薬会社系の営業はある程度の専門的な知識を必要とされるため、他の営業職よりも給料が高い傾向にあります。
仕事の内容としては自社の薬を使ってもらえるように病院や薬局を回り、商品の説明などをしたり、既存のお客様の所に商品を配送したりする仕事のようです。
どちらの転職先にも言えるのですが、銀行員は営業で様々な会社にお伺いすることがあり、その際のお客様対応などは銀行の営業職であれば最低限は身に着けているので、転職先でもとても重宝されているようです。
私が知っている中で、銀行員から転職する中(営業職)で一番人気だと思います。
中小企業の事務
2番目に人気なのは、事務系の仕事です。主に窓口業務に携わっていた女性職員が多いです。転職先としては大手企業ではなく中小企業の事務所が多いと思います。
やはり、女性職員は窓口業務で様々なお客様に対応してきているので、人をうまく誘導することや、お客様の感情をうまく利用するという方法に長けています。
特に女性職員だと人当たりも柔らかいですし、お客様とのコミュニケーション能力も高い人が多いですからどのような業種に行こうとも、事務、受付事務などの仕事には対応できると思います。
私の近くでの話になりますが、銀行員を辞めて空港のフロント業務に転職した仲間がいます。空港も様々な人が利用するところなので、彼女には最適な業務だと考えられます。
どの職種にもよるのですが、銀行員だと取引先の企業には再就職しづらいという事があります。取引先でもそのような事に気を遣うのでしょう。
会計事務所・税理士事務所
次に人気がある転職先は会計事務所や税理士事務所などの経理事務です。銀行員になると様々な資格を取得することを会社から求められます。ファイナンシャルプランナーや証券外務員の資格をとることが多いです。
その他にも簿記の資格を取得する人も多いです。銀行に入行する前に日商簿記2級の資格を保有する職員も多く、転職する際にもその資格を利用して転職しようと考える人が多いです。
私も転職する際には日商簿記の資格を取得していたので、銀行員としての経験(管理者として)と日商簿記の資格をもって、未経験にもかかわらず、何の苦労もなく30代後半で転職することに成功しました。
どの企業でもそうですが、銀行員として勤務することは、真面目で親切できちんとした仕事をする人として見てもらう事ができるようです。
最後に
北海道銀行からの転職先として人気のある転職先をご紹介しました。人生一度きり、嫌な仕事を我慢して続けるより、転職によって前向きに頑張れる仕事に巡り会えるかもしれません。
ただ、転職して成功している人もいれば、転職して後悔している人もいます。転職に成功した人と失敗した人から話を聞いてみると、成功している人は事前準備をしっかりとしていた傾向があります。
今の仕事が嫌だと思い、どこでもいいから早く決めて転職したという方は失敗している方も多いです。ですので、少しでも転職を考えているのであれば早めに行動するようにしましょう。
自分のやりたいことを今一度考え、次の仕事を考えることでミスマッチも減らすことができますよ。
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