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地方銀行から運送業界へ転職して成功した20代男性の事例

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私は現在、24歳の社会人三年目の会社員です。大学を22歳で卒業後、新卒採用で地元の地方銀行に入行いたしました。

しかし、約半年で地方銀行を退職し、現在の仕事に就いています。現在の職種は配達・営業をしています。

具体的には、一般家庭を主な顧客とし、食品・日用雑貨・衣類など幅広いものを配達しています。

顧客の内訳といたしましては、ご家族に未就学児や高齢者がいらっしゃる世帯や共働きの世帯を中心に県内の世帯約三割が顧客であります。また、営業活動に関しましては三種類あります。

①弊社で取り扱っている保険。

高齢者や子ども、障がい者が多くいますので、顧客に合った保険を販売しています。

②おすすめの商品・新商品・お得商品の販売。

継続して利用していただけるように、商品の販売促進を行っています。

③新規利用者営業。

社の発展のため新規利用者の拡大を図っています。これらを普段の配達と並行して行っています。現在の会社では二年目にあたり、年収は、300万円であります。

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地方銀行を退職した理由はイメージとのギャップ

まず初めに、私が金融業界および地方銀行を志望していた理由が、ネームブランドや給与・経営基盤・休日の安定でした。

また四年制大学を卒業していないと入行できないということに「限定感」があり、私自身が四年制大学にいたという証・意味が欲しかったことも志望理由にあります。

実際、入行前後において周囲・家族からも「すごいな」と思われる優越感がありました。また、満足のいく給与・休日があたればどんな仕事でもやりがいを見つけ続けられる、そう思っていました。

しかしながら、そんな理由で入行してもうまくいくはずがなかったのです。入行先の銀行をよく研究もせず入行した私は、入行前後においてのギャップにやられてしまったのです。

まずギャップの一点目は給与です。手取り給与20万円、ボーナス2倍は一年目でも貰うことができる、そう考えていました。

しかし現実は手取り15~16万円、ボーナス1.4倍。それが現実でした。その銀行、社会の現実を給与で思い知りました。

いずれ家族を持ち養う頃には大丈夫であろう、最初はそう思いました。しかし、35歳三児の子持ちの役職持ちの行員でやっと手取り20万だったのです。年功序列の給与基盤が根強くあり、不安が募っていました。

ギャップの二点目は経営基盤です。金融業界は安定、それはもう少し前までの話。地域各所で、地方銀行は合併・統合・吸収の話。

メガバンクだけでよいのではないかといった政治論議も聞く中で行員の中でも不安の声が少なからず上がっていました。私もその一人でありました。

ギャップ最後の三つめは、休日です。基本的には土日祝休みであるものの、顧客の都合に合わせ休日出勤は当たり前。

有給休暇は三連休を避けて火水木のいずれかの曜日。そいった休日にもストレスを感じていました。

以上のギャップから、当時入行した理由として残ったのはネームブランドだけでした。それに耐えられず退職いたしました。

いずれも、しっかり業界研究・企業研究を行っていれば避けられたこともあったであろうと思います。

地方銀行から転職して良かった点と悪かった点

地方銀行から転職することは周囲からは反対されましたが、私自身は転職してよかったと考えています。

転職して良かったこと

転職して良かったことは上記の「地銀・信用金庫を退職した理由」にも記しました、経営基盤が現在の会社は圧倒的に安定していることです。

今日の日本は出生率が下がり人口は減少し、団塊の世代が高齢者になっていくことで、少子高齢社会にあります。

現在の主な顧客の一つに高齢者の世帯があります。人口が減少しても高齢者が増えていく中での業務の需要は減るものではないと考えています。

また配送や営業はITに仕事を奪われる心配は薄く安心できます。心に不安があるまま仕事をするのは耐えられるものではなかったと考えております。

日々数字・ノルマに追われることは精神的に私はダメージを受けるので、一気に解放された気分になりました。

転職して悪かったこと

世間には「石の上にも三年」という言葉があります。もう古いといわれがちでもありますが、多くの偉人の著書にしばしばこの言葉が出できます。

仕事の現実を知る新卒一年目は仕事を辞めたくなる時期の一つだと思います。私は半年で退職したので、その中で三年間耐え抜けば、相当な忍耐と成長を得られたのではないかと考えました。

転職市場でも金融業界を三年以上経験している人は、凄く必要とされていて、三年経験していれば転職の幅も広がっていたと思います。

運送業界に転職したい人へのアドバイス

私の現在の業界は金融業界とは全く別の業界であります。人は仕事にも必ず向き不向きが存在していて、その向いている仕事を見つけることは容易ではないと感じました。

私は運よく向いていると感じられる仕事に就き楽しく仕事をしています。私はなにも犠牲しないで仕事をすることができる人なんて一握りだと考えています。

高給料、好きなこと、資格など持っていてできること、休みの充実などの中から何を大事にしたら自分の人生にとって良いのかを就職する人は考えてほしいです。

就職してただ何となく仕事することほどダメなことはないと考えます。仕事はプライベートより時間が遥かに多く、人生のほとんどが仕事で決まるようなものです。

自分の何か支えになるもの、私なら好きなことや人が現在の職場にありましたが、それ以外でもお金ならお金でいいと思います。

転職を繰り返せば目に見える能力(資格)などがなければ、社会から弾かれるでしょう。考えたらすぐアクションを起こすことも大事ですが、その前にしっかりと考え、企業・業界研究をすることをお勧めいたします。

私の転職先は、銀行のような四年制大学でないと入れない仕事ではなく、むしろ最終学歴が高等学校の人が多いと思います。なので入ることは容易いものですが、自分の付きたい仕事なのか今一度考えていただきたいと考えます。

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