毎日のノルマに追われ、お客様への営業で心が折れそうになっていませんか?
営業ノルマ・長時間労働・天候に左右される訪問活動。数字とプレッシャーに追われる日々は、想像以上に大変です。
とりわけ女性渉外は、体力面だけでなく「相談できる同僚が少ない」「キャリアの先が見えにくい」など独特の悩みも抱えがち。
そこで本記事では、メガバンク・地銀・信金で外回りを経験した女性4名のリアルな証言を一挙公開。
「どんな仕事を任される?」「一番きつかった瞬間は?」「転職や本部異動で道は開ける?」――体験談と具体的な乗り切り方をまとめました。
5分で読める現場レポートで、あなたの“次の一手”を見つけてください。
銀行で外回りをしている女性の仕事内容と大変さを紹介!
今回は銀行で外回りの仕事をしている4名の女性に仕事内容と大変さについて紹介していただきました。
メガバンクで外回りをしていた30代女性の事例

私は大学卒業後、新卒で都市銀行に入社。その後約10年間勤務し現在は育児休業中です。
入社より2回の転勤を経験し、業務内容に多少の変化はあったものの、丸10年外回りの営業を行ってきました。
大学が経済学部だったため、就職先に金融機関を選択する学生が多くその流れにのって就職活動を実施。
事務よりも営業の方が給料が良いこと、事務のルーティンワークは自分には向いてないのではないかと思い営業職で入社しました。
メガバンクの外回りでの仕事内容
前半5年間は300名から600名ほどのリタイア層の顧客を担当し、投資信託や保険等の資産運用商品をメインに営業を行っていました。
既に資産運用商品を保有する顧客に対しフォローや追加の提案を行ったり、預金のみの先への資産運用提案が主な業務内容でした。
それ以外にも、住宅ローンの受付等入行店では新人として様々な業務を経験しました。
後半5年間は富裕層や企業オーナーへ資産承継を提案しました。担当顧客は数十名と大きく減りましたが、その分、顧客をより深く知り提案することが求められました。
仕事内容は、相続税の節税対策としての資産運用商品や不動産の活用の提案や、次世代への資産承継を円滑に行うための商品や遺言作成の提案です。
外回りの仕事は大変
運用商品を提案していた頃は、あくまでも最終的にはお客様の判断となりますが、自分の提案によってお客様に損失を与えてしまうことも多く心苦しく思うことも多々ありました。
また営業なので当然ですが目標がありそれを達成することが求められるため、多少なりとも強引な提案をしなくてはならないこともあり顧客ファーストではないことを不満に感じていました。
また、運用商品は商品そのもので他社との差別化を図ることが難しく、当行を選んでもらうためには自分自身で勝負をするしかなく苦労しました。
また、他業種で自社が作成しているような商品であれば自分自身がその商品に魅力を感じ自信をもって販売できるのではないかと思います。
しかし、資産運用商品は自社が運用していることはほとんどなく、また結局はマーケットに左右されてしまうため100%の自身を持って提案することは出来ないため思うように営業活動が行えず、転職を考えることも多々ありました。
前述したような軽い気持ちで就職してしまったため、営業という職種そのものが辛いと感じることも多かったです。
また、銀行は女性の営業も増えていますが、まだまだ男性の方が多いため年次の近い先輩は事務職の方が多く、悩みを共有できないことも辛いと感じる一因だったと思います。
資産承継の提案を実施していた後半5年間は、競合相手が他行だけでなく税理士等の専門家であることも多く、顧客から専門家と同等の知識を求められることが大変でした。
銀行は提供できる商品が多岐に渡っているため、経営の方向性が変わるたびにメインとなる商品が変わってきます。そのため本当に顧客ファーストを考えていると心が折れてしまうように感じています。
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地方銀行で外回りをしていた20代女性の事例

私は大学を卒業して地方銀行に就職しました。私が勤務している地方銀行では一般職と総合職を就職時に選択することが出来ました。
私は事務作業は向いていないと思ったので総合職で就職しました。総合職の方が給料が高かったのも魅力でした。
私の同期で総合職で入行したのは30名程度で、そのうち4名は女性でした。思ったより総合職の女性がいて心強かったです。
地方銀行での仕事内容
入行してすぐに支店に配属されました。最初の支店は家から30分程度で通える支店で、近くもなく遠くもなくという場所でした。
1年目の私の仕事は内部事務を一通り経験することでした。出納業務を3カ月行い、次に後方事務を3カ月行いました。最後の半年は融資業務を行いました。
銀行業務を一通り経験させてからでないと知識も不足しており、お客様に迷惑をかけてしまうからとのことでした。
2年目以降は自転車を利用しての外回りを行っていました。支店から近いお客様の担当を私が行い、遠方を男性行員が行うという感じです。
やっていた仕事内容はメインがリテール営業で集金業務や金融商品の販売を行っていました。少しだけ融資先を持ってはいましたので手貸や証貸の継続業務なども行っていました。
外回りの仕事は暑いし寒いし大変
外回りの仕事をしていて大変だと思ったのはどんな日でも営業に行かないといけないという点です。雨が降っていてもアポが入っていたら行きます。
毎月の営業ノルマを達成するために暑い日も自転車でお客様のところに行きます。夏場は何度も日焼け止めクリームを塗っていました。
天気が悪いときはまれに支店長が自動車を使っていいよと言ってくれはしましたが、基本的には自転車で行かなくてはいけません。
逆に車で行くと駐車する場所に困ることもあるので、自転車の方が機動性が高く便利でした。
ただ、これから何年もこの仕事をするのかと思うとゾッとしました。若いうちは体力があるので問題ありませんが、年齢を重ねたらどうなるんだろうと思っていました。
私は最初の支店で3年勤務した後は本部へ転勤となり、今は人事部で勤務しています。事務作業ばかりですし、外回りの時のようにサボるなんてこともできないので大変です。
でも、支店で外回りの仕事を一生し続けるよりはいいかなと思います。本部への転勤がなかったら転職していたと思います。
信用金庫で外回りをしていた30代女性の事例

地元の短大を卒業後新卒採用で、2011年4月に地元信用金庫へ入庫。2021年まで10年間勤務していました。
入庫当時一般職入庫でしたが、入庫7年目に総合職へ転換しました。一般職時代はいわゆるテラーと呼ばれる窓口業務でした。
庫内のテラーロールプレイング大会で500人程の中から3位となった事、資産運用商品販売額で表彰を受けたことをきっかけに総合職へ転換しました。
退職までは資産運用販売促進部で外回りをしていました。
信用金庫の外回りでの仕事内容
一般職時代は、まず預金係か融資係へ振り分けられます。本人の意思、希望などは通ることなく配属された支店の人手不足の係へ配置されます。
私はずっと預金係でした。まず入庫後は、後方事務といって営業の持ち帰りの書類を処理したり、社内便の送付・開封、郵便物の提出、預金調査、支店のレイアウト変更、掃除、雑用をしたり、お茶を入れたり、電話応対したり、いわゆる何でも屋だと思っています。
後方事務で一通りの知識や仕事の流れを掴んでから、窓口業務へと移るのがスタンダードな流れとなります。
窓口業務では、公共料金の収納、口座開設、入出金、振込事務、諸届の受付、紛失・喪失の受付、相続受付、預かり資産の販売、定期預金の販売、カードローンの販売を行っていました。
一般職時代は窓口に来店される方と仲良くなり、保険や国債、投資信託を販売するのが一般的なセールス方法だったように思います。
窓口担当なら、毎日顧客と顔を合わせるし、数字も取りやすいだろうと安易に考えられていた為、ノルマの数字も毎月それなりに重かったように思います。
日々の仕事もこなしながら、常にノルマも意識しつつ支店を回していくタイプだったので、シャッターが閉まった3時以降に、顧客のもとへ外交へ出かけて、数字を獲得していました。
外交後も支店で事務作業や社内行事の準備などそれなりにタスクが多く、精神的には辛い日々でした。
総合職への転換後はノルマなし
総合職へと転換後はノルマというノルマはなく、支店で販売している職員のサポートという位置づけの一番安易なポジションにつくことが、退職へのきっかけだったと思います。
以前までは窓口でお声がけした顧客へセールスを行い数字をあげていましたが、総合職になると支店職員に同行外交するのみで自分自身の顧客を作りだすシステムがなかったのです。
外交へ回っていても基本的には私は商品説明をする本部の人という印象が顧客からもあり、仲良くなることは出来ませんでした。
アフターフォローのお電話や訪問をしても支店職員以上に込み入った話は出来ませんでした。
実務面でいうと、商品説明をする資料がペーパー、契約書もペーパー、資産表もぺーパーだったことで記入や確認事項に時間がかかり、高齢の方とは、なかなか契約に繋がりずらかった事が金庫へ改善して欲しいと思った点でした。
3年ほど外回りで預かり資産を販売する立場でしたが、アナログ感が抜けない点や支店をサポートするのではなく自分で顧客を開拓したいという思いが強くなり退職しました。
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地方銀行で外回りをしている30代女性の事例

私は30代前半女性です。大学卒業後、地元の地方銀行に就職しました。現在は育休中ですが、個人渉外(外回り営業)をしています。
営業内容は預金、資産運用、投資信託、債券、保険商品など、個人の資産に関するご相談全般をお客様にお聞きします。
2級ファイナンシャルプランナーの資格を持っており、資産運用のほかに住宅ローンや各種消費性ローンについてもご案内しています。
地方銀行での外回りの仕事内容
私が地方銀行の外回りで行っている仕事内容は担当顧客の運用資産の管理や情報提供、契約保険へ契約内容の確認等のアフターフォローなどです。
顧客へアポイントを取り、勤務先やご自宅へ訪問し、現在の保有資産の状況をご説明、預金の入出金、振り込み、運用資産の売買などの手続きを行っています。
相場の急変時には電話や訪問をし、現状の報告と今後の対応のご相談を行っています。資産運用だけでなく、相続や贈与、消費性ローンなど、金融に関する心配事についても相談に乗ることもあります。
新規開拓として近隣住宅への訪問を行い、実施しているキャンペーンなどのご案内を行い顧客獲得を狙います。支店にて金融セミナーやキャンペーンなどの企画などもします。
担当の取引先企業では従業員に対する資産運用や保険相談会などを実施し、気軽に相談できる環境を作るなど様々な業務をしています。
地方銀行で外回りをしていて感じたこと
お昼休憩などで窓口に出て諸手続きをすることもがありますが、窓口は基本的に事務を迅速にこなすことが重要視されるので顧客との接点はなかなか作れません。
しかし、私は外回り担当であったため、担当顧客とゆっくりと信頼関係を築くことができるのでそこが外回りのいいところだと感じています。
しかし、信頼関係を築くことや顧客の求める事務手続きをするだけでは営業とならない点が大変です。
特に銀行としては、投資信託等の資産運用について力を入れているため、顧客の資産の管理を行い、できるだけ売買をして利益を取ってもらう、という営業活動がメインとなっています。
その時の情勢や相場などは関係なく、目標という名のノルマが課せられている点が大きくプレッシャーとしてあるのが事実。
銀行へ入る手数料が大きいものを獲得するとノルマ達成への近道であることが多いのですが、その時の相場と顧客の許容できるリスクの範囲など、様々な点を見定めながらの営業となります。
実績の獲得と真の顧客本位の営業の両立がとても難しいと感じることが多いです。
また、上司によっては目標達成への圧力を強くかけられることもあり、それに耐えきれず転職を余儀なくされる人も多い。
顧客の大切な資産であることと、目標達成という2つのプレッシャーは精神的にとても疲弊するところではあります。
新規開拓のため近隣住宅へ訪問することも多いのですが、銀行のネームバリューで突撃訪問を行っても、そこまで不信感をもたれたり嫌がられることは少なかったように思います。
この点は他業種の営業の外回りよりは恵まれていると感じています。
よくある質問
- 銀行の外回りを辞めた後、どんな転職先がありますか?
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事務系(経理・営業事務)、保険・証券など金融周辺、FinTech企業のカスタマーサクセス、SaaS営業/カスタマーサポートなどが人気です。対人折衝力と金融知識が評価されます。
- 渉外で培ったスキルは他業界でも通用しますか?
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はい。①提案型営業力 ②数字管理・PDCA ③金融リテラシー ④高齢者対応など、BtoB/BtoCどちらでも即戦力としてアピールできます。
- 未経験職へ転職すると年収は下がりますか?
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初年度は±0〜▲50万円が目安。ただし伸びシロが大きく、IT営業や経理へ進めば3年目以降に外回り時代を超える年収になるケースも多いです。
- 履歴書・職務経歴書では何を強調すべき?
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担当顧客数・預かり資産額・達成率など「数字」を明記しつつ、FP2級・日商簿記など取得済み資格をセットで書くと説得力が上がります。
最後に
銀行の外回りは大変ですので、軽い気持ちで就職すると後悔することになると思います。ノルマも多いですし、どんな日でも営業に行かなくてはいけません。
強い雨の日なんて本当に気がめいります。それでも男性と同じようにバリバリ働きたいと思うのであれば外回りの方が給料は稼げますのでお勧めします。
外回りの仕事をすることで普段できない経験をすることが出来ます。最近では女性だからと軽視されることも以前よりは少なくなってきていますので安心して働けると思いますよ。
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