メガバンクからコンサルティング業界へ転職する方は多いです。若手であればポテンシャル採用されますし、30代でスキルや実績がある方であれば即戦力として採用されます。
コンサルティング業界は平均年収も高く、キャリアアップにもなりますので人気があります。また、銀行での知識を役立てることができるのも人気がある理由の一つです。
今回はメガバンクから20代でコンサルティング会社へ転職した男性の事例を紹介させていただきます。
メガバンクを辞めたいと思った理由を紹介!
私は4年制大学を卒業後、大手メガバンクに就職し都内の支店にて4年間働きました。
銀行員時代は主に営業を担当しており、担当している企業様の課題解決のお手伝いをしたり、それに伴う追加融資や企業同士のマッチングのご案内などをしていました。
4年間は同じ支店同じ部署(研修期間除く)で異動もなく働きました。
メガバンクから転職した理由はやりがいを感じなかったから
銀行員としての仕事が嫌になったというわけではなく、シンプルに「もっと企業や人に寄り添って、役に立てる仕事がしてみたい」と感じるようになったからです。
私の働いていた銀行は誰もが知っているメガバンクで、もちろん給料面や福利厚生などもかなり充実していましたし、上司や同期をはじめとする人間関係のほつれなどは全くと言っていいほどありませんでした。
しかし、大きな組織の中でお客様のニーズに100%で答えるということは、やはりかなりの時間と労力が必要になります。
時間と労力を使った挙句、決裁がおりず「その件に関してはお役に立てません。」と心苦しいお返事をしなければいけないことも少なくありませんでした。
また、入社して数年経つとある程度お客様や私が勤めていたメガバンクとの関係性のようなものがはっきりと分かってくるようになりました。
私たちのような営業マンによくしていただき、頼っていただけるお客様とメガバンクという組織にとって大切なお客様というのは必ずしもイコールではありません。
融資をさせてやっているというようなスタンスのお客様も当然いらっしゃいますし、取引自体は大きくなくても銀行への親しみや共に手を取り合ってという方もいらっしゃいます。
その中で取引額だけでお客様の優劣をつけなければいけないところに嫌気を感じました。
転職先のコンサルティング会社での仕事内容を紹介!
私の転職先は企業のコンサルティング会社で、メガバンクと比べると大きな会社ではありません。
大企業が取引先になることもごく稀にありますが、主に中小企業の方々を対象にしています。
スタートアップや課題解決、事業展開の考案や事業計画書の作成の補助などをメイン業務として行っています。
昨今では新型コロナウイルスの蔓延やそれに伴う飲食店の休業などで補助金申請ができるが、やり方がわからないという企業様への申請援助などを軸にしながらそれらを総じて「コンサルティング」と定義してビジネスをしています。
私が銀行で感じていた取引金額によってお客様の優劣や優先順位をつけるということをせずに目の前にいるお客様を大切にし、しっかりと向き合うということかできるのがこの仕事の1番の魅力です。
また、転職先の会社は大きな企業ではないので客様のニーズに素早く対応できることが多いです。
1回1回の面談やミーティング、ヒアリングでしっかりと相手の意図を汲み取り、お役に立つことができています。
また、仕事も自分が抱えられる範囲で担当しているので、キャパシティを越えることがありません。
無理のない範囲で全力で仕事に、お客様に向き合うことができるので自分の中で不安感や心配ことなく仕事をすることができます。
メガバンクからコンサルティング業界へ転職して良かったこと
転職して良かったことと悪かったことがありますが、総合的にみると転職して良かったと思います。
転職して良かったこと
時間の余裕と心の余裕を作ることができたことが私にとって一番良かったことです。
メガバンクみたいな大きな組織にいると与えられる仕事の量が多いので、お客様に要望に応えるというより与えられた仕事をいかに早く終わらせられるかみたいなところに少しずつ目的が変わってきたりします。
それに準じて仕事量が増え残業が増え、家族や大切な人との時間が少なくなったり業務時間外でも仕事のことが頭から離れなかったりすることが多々ありました。
1つ1つの仕事をお客様と全力で向き合うことや、仕事は人生を豊かにするための手段だと思っているので、そこを再認識できたということは転職して非常によかったなと思うポイントです。
メガバンクからの転職を考えている人へのアドバイス
これから転職を考えている人に対して言ってあげたいことは、自分が今所属している組織の世界やそこから見える景色にとらわれがちだと思いますし、実際私もそうでした。
ただ、一歩外に踏み出してみると同じ景色が全く違う角度から見ると見えるものが違ったり、新しい世界に飛び込んでいくことで新しい発見ができることは間違いないと思います。
大手企業やそうでない人も今の自分がどうなのかではなく、どうなりたいのかを考えて一歩踏み出してほしいなと思います。
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