りそな銀行は都市銀行の一つで就職先として人気のある企業の一つです。りそな銀行の平均年収は670万円程度あり、日本人の返金年収440万円を大きく上回っています。
ただ、都市銀行の中では低い水準となっています。他のメガバンクと比較して業務内容は大きく変わらないにもかかわらず、給与水準が低いため不満を持っている社員も多いようです。
そのため、能力のある若手社員が転職して行ってしまうという状況があるようです。今回はりそな銀行を30代で転職した女性に転職先としてどこが人気なのかを聞いてみました。
りそな銀行から転職した理由を紹介!
私は大学卒業後りそな銀行に入社し、約10年にわたり、営業事務・個人渉外・法人営業・融資管理等の業務に従事してきました。
中でも得意分野は個人向け融資・ローン関係と保障性保険の販売です。ローンセンターで対顧客の案件折衝や、不動産業者を訪問しての案件獲得などの外回りをしていた期間が長く、店舗異動後は保険販売も併せて対応していました。
銀行の体質に嫌気が差して退職
銀行の体質に嫌気が差したから、というのが一番の理由になります。社会的信用度が高く、給与水準も高い。
一般職を選択すれば地方転勤もないし、安定している職業と思い新卒で入社しましたが、入社してびっくり。当時りそな銀行は公的資金の返済中。会社再建の真っ只中でした。
私の入社する数年前に公的資金注入を受けており、その際に大量のリストラをしているせいで中間年代の社員がほとんどいませんでした。
当然新卒採用も数年ぶりの再開で、私達の上には「先輩」といえる年次の社員はほとんどいませんでした。
公的資金返済中の身ですから当然給与水準も全体的に低く、基本給は同業他社に入社した同期と比べて2割程低い。何よりも「ボーナスがない」と言うのは大打撃でした。
約10年、営業事務・個人渉外・法人営業・融資管理等の業務に従事してきましたが本社勤務であろうと支店勤務であろうと、給与は殆ど上がらず。
公的資金完済後は少しづつ「業績インセンティブ」といった形で還元されるようにはなりましたがやはり業務量に見合った額だと納得できず、転職を考えるようになりました。
それなりの大手なので福利厚生はしっかりしており、産育休を経て復職しました。
しかし、前述の理由で年配社員が多いので「女性は」「ママさんは」といったフィルターを掛けられていると感じることが多々あり、転職活動を始める決定打になったと言えるかもしれません。
りそな銀行からの転職先として人気のある企業を紹介!
株式会社リクルートホールディングス
設立 | 資本金 | 従業員数 | 平均年収 | 本社所在地 | 採用HP |
1963年8月 | 400億円 | 51,757人 (グループ従業員数) | 950万円 | 東京都千代田区 | 詳細を見る |
株式会社リクルートホールディングスおよびその子会社へ転職した同僚が複数います。営業職からの転職が多く、いわゆる体育会系と呼ばれる体質が似ているのか、働いていてやりがいがあると聞きます。
もともと銀行内でも営業職として人対人の付き合いになれている人たちなので、対人業務の多いリクルートでもすんなり業務に入っていきやすいようです。
営業職から営業職の転職なので、フィールドは違えど勝手は同じ。営業職である以上、自分が取った成績は給与にはねてほしいものです。
銀行で外回りをしていて成果を上げても思うように基本給が上がらず、漠然とした不安はいつもつきまといました。
歩合制ではないのでどれだけ成約を取ろうとも自身の給与には直結せず、良くてその期の支店評価が上がるといったところです。
支店評価が上がればボーナス配分が上がりますが、支店に配分される資金量が増えようとも実際に受け取るボーナスが増えるのは役職者。
リクルートに転職した同僚は口を揃えて「成果を上げれば自分の評価につながる」といい、それが働きがいに直結すると言っています。
オイシックス・ラ・大地株式会社
設立 | 資本金 | 従業員数 | 平均年収 | 本社所在地 | 採用HP |
2000年6月 | 39億円 | 1,927人 | 580万円 | 東京都品川区 | 詳細を見る |
自然派食品宅配業界の最大手で、知名度も徐々に上がってきている会社です。比較的新しい会社なので心配していたが、転職して本当に良かったと聞きます。
自分が成果を上げれば自分の評価に直結するのが感じられ、やりがいがあるとのことです。
さらにこの会社の魅力は働き方の自由だそうです。このご時世、リモートワークが推奨されていて、出社せずに済むというのは大きな強みになります。
通勤時間を勤務時間に当てられるのでその分も収入になりますし、退勤後にはすぐ家族の元へ戻れるので、小さい子供を持つパパとしては嬉しいことづく目なのだそうです。
基本給としては銀行時代より下がってしまうそうですが、裁量による加配が厚く、結果的に年収は転職後のほうが上がっているとのこと。
また、奥様が当社の商品を愛用しており、自社製品のお試しができたり配布があるのが喜ばれているそうです。
大手銀行からの転職で福利厚生面を心配していましたが、福利厚生サービスを導入しているため不自由ないとのことで喜んでいました。
フリーランスとして起業
私もそうですが、フリーランスとして起業する人もそこそこいます。業種としてはコンサルタントやFP、不動産業の分野で開業する人が多いように思います。
外回り営業をしていると多種多様な業界とのコネクションができるので、その人脈を生かして独立するといった人が多いです。
大企業からの転職で一番ネックになるのが安定性の欠落ですが、配偶者に安定収入があったり、独身者なのでそこまでシビアに気にしていないタイプが独立の未知を選びやすいように感じられます。
なによりもフリーランスは「自分がやったら、やった分だけ成果になる。収入になる。」というのが一番大きな強みです。
銀行の外回り担当者の中で、一番多くの人が持つ不満はやはり業務量と収入が見合わないことでしょう。
不安定要素こそあれど、転職に至るまで積み重ねてきた経験・金融知識・資格を活かした事業は一朝一夕で始められるものではなく、ステイタスと捉える人が多いです。
そのステイタスを収入に直結させられるフリーランスは人気転職先の一つです。
最後に
一昔前までは就職したら定年まで働ける安定の仕事として人気がありましたが、最近はその人気にも陰りが見えています。将来性に不安を感じて転職をする人も増えています。
ですので、20代のうちに転職を将来性のある会社に転職するという選択もアリだと思います。
銀行からの転職は意外と簡単にできます。銀行に勤めていたということは一定水準の社会的な知識を持っていると思ってもらえます。ですので、転職活動は思っているよりも楽に行うことができます。
また、実際に転職してみても銀行時代よりは仕事は楽なケースが多いです。あれだけ大変な業界で働いてきたのであればどこでも仕事はこなせると思います。
仕事が大変で転職を考えているという方は一度検討してみると良いと思います。公務員を目指そうと考えている方は年齢制限もありますのですぐに勉強を始めましょう!
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