銀行員は転職する人が多いと言われています。3年で3割、5年で5割の人が転職するなんてことも言われます。
厚生労働省の令和3雇用動向調査結果によると、金融業・保険業の離職率は9.3%でした。それに対して入職率は6.2%ですので、辞めてく人のが多いという状況です。
一昔前まで人気職種であった銀行からこんなにも転職していく理由について今回は紹介させていただきます。
銀行員の転職が多い理由は5つ
銀行員の転職が多い主な理由は以下の5点です。
- ノルマが高く大変
- キャリアアップに時間がかかる
- 人間関係のストレス
- 業務内容が合わない
- 転勤が多い
ノルマが高く大変
銀行業界は競争が激化しており、顧客獲得や業績向上のために、個人のノルマや目標が非常に高く設定されていることがあります。
そのため、ノルマ達成や目標達成のプレッシャーが大きく、ストレスがたまりやすくなっていることが考えられます。
キャリアアップに時間がかかる
銀行業界ではキャリアアップに時間がかかることが多く、昇進や昇給の機会が限られている場合があります。
一定の年齢になるまで役職に就けないなんて銀行も依然として多いです。そのため20代のうちは給料が低くて割に合わないと考えてしまいます。
また、どれだけ営業成績を挙げても給料は基本的には変わりません。ボーナスが数万円アップする程度です。
証券会社や保険会社などの営業であれば歩合制であるケースが多く、成果を挙げれば給与に跳ね返ってきますのでできる営業マンは転職をしていきます。
人間関係のストレス
銀行業界では、お客様や上司とのコミュニケーションが非常に重要であり、ストレスがたまりやすいことがあります。
また、お金を取り扱う仕事ですのでミスが許されません。他業種よりも正確性とスピードが求められる仕事です。
毎日緊張感を持って仕事をしなければならず、耐えられなくなって転職をしていく人が多いです。
業務内容が合わない
銀行業界には、営業職や窓口業務、融資業務など、多種多様な職種があります。自分が希望していた職種ではないというケースも多いです。
そのため、自分に合わない業務内容であった場合、ストレスがたまりやすく、転職を考えることがあります。
転勤が多い
銀行員に転勤はつきものです。基本的に3年程度で勤務地は変わります。転勤するとなると職場や顧客と新たな人間関係を構築しないといけませんし大変です。
また、住居の移動を伴う転勤の場合は引越しをしないといけません。知らない土地で暮らさないといけなくなります。
家族が増えたりライフスタイルが変わると転勤をしたくないと考える人もいます。そんな転勤に疲れてしまい転職をする人も多いです。
銀行員は転職がしやすい
転職が難しければ銀行でそのまま勤務するという選択する方も多いと思いますが、銀行員の転職は比較的簡単にできてしまいます。
20代であれば未経験から異業種への転職もできます。銀行員が転職しやすい理由は以下の3点です。
信頼できる人だと判断してもらえる
銀行員は転職がしやすいです。銀行で働いていたというだけで一般的な社会人としてのスキルは備えており、信頼できる人と判断してもらえるからです。
銀行という職業を知らない人はいませんので、どんな業界で働いてきたかが誰にでもわかるというのが評価が高い理由だと思います。
元銀行員と言ってネガティブな印象を持たれることがありませんので、書類選考の段階で落とされる可能性も低いです。
数字に強く仕事の正確性が高い
数字に強いということも評価されるポイントです。お金を取り扱う仕事でミスは許されない環境で働いていたので、自分で思っている以上に仕事の正確性は高いです。
また、融資業務を担当したことがある方であれば財務や会計の知識が豊富であり、将来の幹部候補として採用されるケースもあります。
営業力が高い
銀行業務の中でも営業経験がある方はより転職しやすいです。融資や金融商品の販売など、無形商材営業の難易度は高いです。
目に見えないものを販売するのでその商材の魅力をしっかり伝えることができなければ顧客に購入してもらうことはできません。
押し売りではなく、顧客のニーズに合った提案型の営業をして成績を挙げることができていたことをアピールすれば転職はしやすいです。
若いうちであれば異業種への転職も可能ですし、30代であっても同じ金融業界や同職種であれば転職の可能性は高いです。
銀行員の転職先として人気のある業種を紹介!
銀行から転職をする理由によって転職先は様々ですが、キャリアアップをしたい!と考えている方の転職先として人気があるのは以下の業種です。
外資系保険会社
銀行員は日々保険の販売をさせられていますが、どれだけ販売しても毎月の給料は一定です。
そのため、頑張り次第で給料が大幅にアップする外資系保険会社の仕事に興味を持つ人は多いです。
銀行では400万円台の給与が20代で1000万も可能です。働き方もフレキシブルで、決まった日数出勤したら問題ありません。
自身の営業力に自信があるという方にはうってつけの転職先です。若いうちからバリバリ働きたいという方は外資系保険会社がオススメです。
証券会社
証券会社も同じ金融業ですので今までのスキルも生かせますし、銀行でも投資信託の販売業務を行っていますので違和感なく働くことができます。
銀行員時代に培った自分の顧客や人脈を生かす事がそのままできます。大口のお客様などは、銀行の時とは違うアプローチもできます。
シビアな面もありますが、成績次第ですぐに待遇が変わりますし、将来性がまだまだ沢山ある業界ですのでやりがいがあります。
コンサルティング業界・M&A業界
会社名 | 資本金 | 従業員数 | 平均年収 | 公式HP |
アクセンチュア株式会社 | 3億5千万円 | 18,000人 | 900万円 | 詳細を見る |
株式会社ベイカレントコンサルティング | 2億8千万円 | 23,270人 | 1,100万円 | 詳細を見る |
株式会社日本M&AセンターHD | 40億円 | 1,066人 | 1,200万円 | 詳細を見る |
次に人気があるのがコンサルティングやM&A業界です。中でもアクセンチュアやベイカレントコンサルディング等が比較的仕事ができ、意識が高い銀行員に人気があります。
コンサルティング業界は給料が高いです。平均年収を調べてみてもらえればわかりますが、地方銀行よりも平均年収は200万円程度高く、成果を上げることができれば20代で1,000万円以上稼ぐこともできます。
実力主義で年齢に関係なく活躍できますし、女性の人材登用にも力を入れている会社も多いです。
最後に
銀行は今後も再編が進んでき、縮小していく業界であることが予想されます。40~50代になると転職は厳しくなり選択肢も少なくなります。
ですので、20~30代の若いうちに転職を将来性のある会社に転職するという選択もアリだと思います。
銀行からの転職は意外と簡単にできます。銀行で培ったスキルや知識をアピールすることで大手企業や外資系企業への転職も可能です。
現状に不満を感じていて転職を考えているようであればまずは転職案件を見てみることから始めてみると良いでしょう。
良い転職案件を見つけた時にすぐに行動に移せるように少しずつ準備をしていきましょう。
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