金融業界はきついとよく言われます。営業ノルマも多く、精神的にもきついのが理由だと思います。
ただ、厚生労働省の令和3雇用動向調査結果によると、金融業・保険業の離職率は9.3%と他の業界と大差はありません。
宿泊業・飲食サービス業の離職率は25.6%ですので、それと比較すると圧倒的に離職率は低いです。
きついけれど辞めない理由の一つに給料の高さがあります。金融業界は他の業界と比較して給与水準が高いです。
そのため、きついけれど転職することで収入が減るのであればそのまま会社に残るという選択をする人が多いようです。
今回は金融業界の営業がきつい理由と金融業界のメリットデメリットについて紹介させていただきます。
金融業界の営業の仕事がきつい理由は5つ
金融業界の営業の仕事がきつい理由には、以下のようなものがあります。
競争が激しい
金融業界の取り扱う商品は自社だけでなく他社でも販売している商品がほとんどです。独自の商品があったとしても、他社の商品との違いはあまりありません。
例えば銀行の場合、ローンはどこでも組むことができますし商品の違いはほとんどありません。他者と差別化できることとしたら金利や手数料くらいです。
投資信託は銀行でも証券会社でも購入することができますし、今ではネット証券で自分で好きな時に購入することもできます。
ですので、競合がたくさんあるということです。そんな中で生き残り続けなければいけませんので仕事もきつくなります。
金融商品や市場についての知識が必要
金融商品は年々複雑化してきており、一般の人が聞いても一度では商品内容を理解できないなんてことはざらにあります。
そのため、商品知識は当たり前に知っておく必要がありますし、加えて金融市場や経済情勢などの専門知識を常にアップデートしておく必要があります。
営業担当者は継続的に学習をしなければならず、新しいトレンドや規制の変化に対応することが必要です。
責任が大きい
金融商品は取り扱う金額が大きいので何かあった際にお客様に与える影響が大きいです。そのため販売する側の責任も大きくなります。
また、投資信託や株式などの金融商品の販売の場合、お客様に損失を与えてしまう可能性もあります。お金を取り扱う仕事ですので責任は重いです。
長時間労働が必要
金融業界は、市場の変動に即座に対応する必要があるため、長時間労働が必要なことがあります。
営業担当者はお客様からの問い合わせがあれば残業や週末出勤、休日出勤が必要になることがあります。
休日も仕事から完全に抜け出すことができませんので、気の休まる時がないというケースも多いです。
結果がすぐに出ない
金融商品は基本的にどこでも同様のものを買えるわけなので、わざわざあなたから買わなくてもいいわけです。
金融商品は他社と差別化することは難しいです。最後は顧客との信頼関係が購入に繋がっていきます。顧客にこの人からなら買ってもいいと思ってもらう必要があります。
そうなるためには時間がかかります。結果がすぐに出ない、いつ結果が出るかわからないというのは精神的にきついことです。
金融業界の営業をするメリットとデメリット
金融業界はきついですが働いている人は多くいます。それはやはり金融業界で働くメリットがあるからです。
金融業界で働くメリット
- 高収入
- 社会的地位が高い
- 金融知識を身につけることができる
高収入
金融業界の平均年収は他業種と比較して高いです。厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査によると、全業界の平均月給は307.4千円ですが、金融・保険業の平均月給は383.5千円となっています。
やはり生きてくうえでお金は必要ですし高収入なのは魅力です。金融業界であれば若いうちに年収1,000万円を超えることも可能です。
社会的地位が高い
金融業界は社会的な信用が高い業界の一つです。会社の知名度も高いことが多いので、世間からの評価も高いです。
金融知識を身につけることができる
金融業界で働いていると自然と専門的な知識やスキルを身につけることができます。毎日当たり前に日経新聞を読みますからね。
加えて営業担当者は、金融商品についての知識や市場トレンド、リスクマネジメントなどの専門知識を学習しますので、金融知識が身に付きます。
金融業界で働くデメリット
- ノルマが多く大変
- プライベートの時間を確保しにくい
- 勉強し続ける必要がある
ノルマが多く大変
営業担当者は成績に常に営業ノルマに追われて仕事をしなくてはいけません。金融業界の営業は実力が全てです。
年齢は関係なく成績を上げた人が偉いわけです。過去の実績なんて関係なく、営業成果を上げ続ける必要があります。
営業成果を上げ続けるというのは相当なプレッシャーがかかり精神的にきついです。
プライベートの時間を確保しにくい
金融業界の営業に本当の意味で休みなんてものはほとんどありません。お客様からの問い合わせや呼び出しがあれば対応しなければいけません。
休日もお客様からの電話があれば対応をしたり、場合によっては休日出勤が必要なことがあります。プライベートな時間の確保というのは難しいと言えます。
勉強をし続ける必要がある
金融市場は常に変動しており、経済情勢や政治情勢、自然災害などによって影響を受けることがあります。営業担当者は常に情報をアップデートしていなければいけません。
また、法律や規制が変更するなんてこともよくありますので、自身の業務に関する法律の知識も勉強しなくてはいけません。
どの業界も勉強をし続ける必要がありますが、金融業界は勉強する範囲と量が多いと言えます。
金融業界からの転職先としておすすめの業界を紹介!
金融機関で働くのはもう嫌だ!違う業界で働きたい!という方は以下の2つの業界をおすすめします。
ヘルスケア業界への転職
ヘルスケア業界は今後も市場規模拡大が見込める数少ない業界です。高齢化社会や健康志向の高まりによって今後も成長が期待できます。
製薬会社や医療機器販売会社だけでなく、最近では健康食品やヘルスケア商品の販売会社も増加しています。
IT企業の参入も多い業界で、アプリを使って体調管理をサポートするサービスなどを提供している会社もあります。
今までヘルスケア業界とは縁のなかった異業種からの参入も増えているので求人も多い業界です。
IT業界への転職
IT業界は成長産業であり、今後も成長が見込まれる業界の一つです。転職先としても人気があり、銀行員からIT業界へ転職する人も少なくありません。
IT業界は人材が不足しているので、20代であれば未経験でも比較的簡単に転職できます。
働き方も自由な企業が多く、フレックスタイム制で業務時間も自分で選択することができます。
給与水準も若年層であれば銀行との差はありません。生活水準を変えることなく転職することができます。
未経験でIT業界へ転職できるのか心配だという方はprpgrammer collede(プログラマカレッジ)を利用することをお勧めします。
20代であれば完全無料でプログラミング学習ができるプログラミングスクールです。通常20~30万円程度かかる授業料が全て無料です。
また、就職活動のサポートもしてくれます。覚えることが多く大変ですが、このスクールで2~3カ月しっかりと学習することができればスキルを身につけることができます。
有名企業や大手企業への転職に成功した方も多数いますので、手に職をつけて働きたい方はぜひ利用してみて下さい。
最後に
金融業界はきついですがメリットも多い業界です。メリットとデメリットを比較してデメリットが上回るようでしたら転職するのも一つの選択だと思います。
20~30代であれば大手優良企業への転職も十分可能です。20代であれば未経験でも他業種への転職も可能です。
転職を考えている方はまずは転職サイトに登録することをお勧めします。転職サイトの登録は無料でできますので、まずは自分に合った案件があるのか調べてみましょう。
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