銀行に就職する際に一般職と総合職の選択ができる銀行は少なくなってきており、ほとんどの銀行では総合職で採用されます。
そのため、女性でも普通に営業の仕事をさせられています。最近では一般職で入行した人も営業の仕事をしなくてはいけなくなってきています。
銀行の本業である融資業務での収益が減ってきているので、金融商品の販売によって手数料収入を増やさないと経営が成り立たなくなってきているのが理由の一つです。
この傾向は今後も続きますので、女性が行う営業の仕事量は増えていくでしょう。
ですので、営業の仕事なんてしたくないと思っているようであれば早めの転職を考えてみるのも良いでしょう!
20代であれば優良企業への転職も可能ですし、未経験の業界でも就職は可能です。
今回は女性銀行員の営業の仕事内容と辛い理由について紹介させていただきます。
女性銀行員の営業の仕事内容
女性銀行員の営業の仕事は金融商品の販売をすることです。法人営業と個人営業によって仕事内容は異なります。
リテール営業
リテール営業というのは個人の顧客向けに営業活動を行う仕事です。個人事業主や小規模企業の経営者に対する営業もリテール営業に含まれます。
販売する商品は住宅ローンやマイカーローン、個人年金保険や投資信託など数多くあります。
ただ、ローンなど融資の提案の機会なんてほとんどなく、個人年金や投資信託などの販売がメイン業務です。
銀行窓口に来店したお客様に声掛けをしてセールスをしたり、大口預金先に電話をかけるなどして金融商品の提案を行います。
銀行の窓口に来るお客様は基本的に金融商品になんて興味がありません。そこをお願いしてなんとか話を聞いてもらい買ってもらうという感じです。
本当に興味がある人であればネットや証券会社で購入しているはずですからね。銀行で買っても手数料が高くメリットは少ないです。
そんなことわかっているけれど営業ノルマもあるのでお客様に声掛けをして日々金融商品の販売をしているのがリテール営業です。
ホールセール営業
ホールセール営業は法人に資金調達の提案をする仕事です。設備投資や運転資金を調達したいと考えている法人に対して融資の提案を行います。
企業の財務状況を把握して商談を進めていく必要があるため、商品知識だけでなく財務の知識もなくてはいけません。
貸したお金が回収できるかということを念頭に置きながら融資ができるのか判断していきます。
ただ、最終的に融資の可否を判断するのは上司や融資役です。せっかく獲得してきて案件も却下されることは少なくありません。
頑張って新規顧客を開拓してきて融資案件を見つけたのに申請が通らず、お客様に謝ったなんてことも私はありました。
女性銀行員の営業が辛い理由
営業の仕事は性別に関係なく辛いものですが、女性は男性より辛い理由が多いです。
営業の世界は男ばかり
営業をしている女性の割合というのは2割程度で、8割は男性なのが営業です。なので、女性の営業に対しての理解がほとんどないです。
男性がやっていることを女性にも強要してきます。前の担当者は出来ていたのになんてことを言われたりもします。
男性と女性では違うということを認識していない人も多いので辛いです。ただ、先輩方に話を聞く限り、一昔前よりはマシにはなっているようです。
相談相手が少ない
営業は男性が多いので上司や同僚は男性というケースがほとんどです。そのため、悩みを相談したとしても共感されないこともあります。
上司や同僚が冷たいということではなく、性別による違いなので男性は理解できないわけです。
相談したら「それくらいのこと我慢したらいいんじゃないの?」なんて言われた人もいるんじゃないでしょうか。
こっちはそれくらいじゃないから相談してるのにって思いますよね?
女性に相談しようにも職場の営業は自分一人なんて場合は誰にも相談できません。一人でストレスを抱えることになってしまいます。
お客様のためにならない商品を売らなくてはいけない
融資業務であればお客様のためになるケースも多いのでやりがいを感じることができます。
しかし、金融商品の販売はお客様のためにならないケースがほとんどです。特に投資信託なんて元本割れのリスクがありますので銀行に来るような人には向いていません。
お金は預けておいて減らなかったらいいという考え方の人が多いですからね。そんな人達に元本割れのリスクのある商品を販売し続けなくてはいけないのは辛いです。
投資信託は長期運用をしたら元本を割るリスクは低いなんて説明をよくしていましたが、長期運用をしていても損をしている人は多いです。
もちろん利益が出ている人もいますが、長期運用をして利益はこんなものか~って思った記憶があります。
これくらいの利益しかないのであれば、わざわざリスクを取って投資信託なんて買う必要はないんじゃないかとよく思います。
ただ、営業ノルマがあるので販売しなくてはいけません。お客様のためにならない商品を売り続けるというのは辛いものです。
勉強をし続けなければいけない
銀行の営業で取り扱う商品は数多くあります。銀行と言うと預金のイメージが強いですが、最近では投資信託や保険、個人年金なども取り扱っています。
それら全ての商品知識を詰め込む必要があります。お客様に提案する際に商品知識がないと売れませんからね。
ですので最初は大変です。銀行で取り扱うのは形を持たない無形商材ですので理解するのが大変です。
しかも一度覚えたら終わりではありません。新しい金融商品は次から次へと出てきますので知識をアップデートし続けなくてはいけません。
また、経済情報についても知っておかなければお客様と話すことができません。毎日日経新聞を読むのは必須です。
どの業界でも勉強をし続けなければいけませんが、銀行の営業は勉強量が多いので辛いです。
男性からのセクハラ
今はセクハラについてのニュースなどが取り上げられることも多いので気を付けている男性も多くなってはいますが、依然としてセクハラはあります。
身体を触られるなんてことはほとんどありませんが、彼氏はいないの?結婚はまだしないの?なんてプライベートについて聞かれることはよくあります。
契約をしてあげるから今度ご飯でも行かない?なんてことを言われた女性もいるようです。取引先なので邪険にできませんので辛いところです。
銀行での営業が辛いなら無理して続けず転職するのもアリ!
今営業が辛いという方は無理して続けるくらいなら転職をするのもアリです。働き続けたからと言って銀行の営業の仕事が楽しくなるなんてことはないからです。
融資などの本業での収益が減っていますので、今後も営業ノルマは多くなっても少なることは考えにくいです。
新しい金融商品が出てきますので、商品知識も勉強し続けなくてはいけません。大変なことは続きます。
銀行から転職すると給料が低くなると言われていますが20代であれば同水準の転職先も見つかりますし、未経験でも雇ってくれる企業も多いです。
銀行員の女性が転職で利用したいサービス
転職をするにあたって転職サイトや転職エージェントを積極的に活用しましょう。転職サイトは数多くありますが、20代の転職強いサービスを利用することがオススメです。
20代向けのサービスを提供しているサイトはサポートも手厚いです。特に無職の期間が長かった方は担当者と相談しながら進めていくのが良いでしょう。
数ある転職サービスの中でオススメなのは以下の3つです。
「doda」なら転職サイト・エージェントしても使える
再就職を考え始めたら最初に登録をするなら「doda」です。転職サイトと転職エージェント両方の機能を兼ね備えているからです。
まずはエージェントサービスは受けずに、求人をゆっくり探してみたいという方にはピッタリです。
良い求人があったら転職サポートを受けてみるなんてことも可能です。状況に応じてサービスを選ぶことができるため人気があります。
大手転職サイトということで信頼性も高いですし、求人数も多いので「転職者満足度NO.1」というのもうなずけます。
「マイナビエージェント」は20代がオススメする転職支援会社NO.1
マイナイビエージェントの強みは国内最大級の転職実績を持っており、「20代に信頼されている転職エージェントNO.1」だという点です。
また、総合型のエージェントですが各種業界についての知識は豊富です。マイナビエージェントのキャリアアドバイザーは業界専任制で、業界出身者も数多く在籍しています。
有名大手企業の人事との太いパイプを持っており、ここでしか手に入れることのできない公開求人よりも条件面の良い非公開求人情報を提供してもらえたりします。
20代で再就職を考えている元銀行員にとってはうってつけの転職エージェントです。
「キャリアスタート」は20代に特化した手厚い転職支援
20代の就職支援に特化した転職エージェントで、手厚いサポートが魅力です。未経験からでも異業種への就職も可能です。
求人の紹介から面接対策、履歴書・職務経歴書などの添削もしっかりしてくれるので、再就職での不安も解消できます。もちろん無料でサービスは受けられます。
キャリアスタートの求人は関東での募集が多いです。関西や中部地方での求人は比較的少ないため、関東以外での就職を希望される場合は他社の転職エージェントとの併用をした方がよいでしょう。
最後に
銀行の営業は辛いです。男性でも辛くてすぐに転職していきます。営業を頑張って報われるのであれば頑張れますが、銀行の営業をして報われることはありません。
ちょっとボーナスが多くなるか、同期よりも少しだけ昇進が早くなるくらいです。
今後も仕事量が多く大変だということは変わりません。営業が辛くて転職したいと考えている方はまずは転職サイトでどんな案件があるのか見てみることから始めても良いでしょう。
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