銀行員にオススメの転職サイト・転職アプリはコレ

地方銀行からIT業界へ転職した30代男性の成功実体験を語ります!

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長引く超低金利により本業である融資で収益を得ることができない地方銀行は経営が厳しくなっており、最近では統廃合などによる再編が積極的に行われています。

一昔前は潰れることのない安定している職業として就活生からも人気のあった凝集ですが、最近では人気が落ちています。

また、就活生だけではなく地方銀行の現場で働いている行員も将来性に不安を持ち転職活動を行っている方も増えてきているようです。

今回は地方銀行からIT業界へ未経験ながら転職して活躍している男性へアンケートに協力してもらいました。

IT業界に興味はあるけれど未経験のため二の足を踏んでいるという方の参考になればと思います。

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目次

地方銀行からIT業界へ転職しようと思ったきっかけ

私は外資系IT企業でビジネスコンサルティングをしております。新卒で地元の地方銀行に入社し、支店勤務から本店営業部、リサーチ、商品企画開発を経て、5年前にIT企業に転職しました。

現在は金融業のお客様に対して、ブロックチェーン技術などのITサービスを提案する立場にあります。また、フィンテック系スタートアップ企業のメンタリングも担当しています。

大学は文系学部の出身ですが、もともと趣味としてパソコンが大好きでした。そしてGAFAのような巨大IT企業が世界のプラットフォームを変革していくのを見て、自分もその分野に関わりたいと考えるようになりました。

とくに業務に不満があった訳ではないのですが、商品企画開発を担当しているときに日本でもフィンテックが盛り上がってきており、コンピュータとネットワークが金融を変えていくという認識を強く持ちました。

GAFAが銀行業に参入して、旧態依然の銀行ビジネスが消えるといった予測も出ていました。

新しい銀行サービスのあり方を考えていく中で、これまでのような「銀行員」が活躍できる未来が想像できず、銀行側ではなくIT企業の側で金融業に関わっていきたいと考えるようになりました。

利用した転職サイトと就職までの流れ

銀行業界の先行きを不安視していたと言っても、やはり銀行という安定イメージのある組織を離れるのはかなり勇気のいる決断でした。

良くも悪くも弊行の業務に精通していた私は、銀行内にサポートを貰える人脈も築いていたので、そこから離れて自分だけの力で何が出来るのかという不安は常にありました。

また、ITと言ってもSIerからコンピュータメーカー、インターネットプロバイダーなど様々な種類があって、そもそもどんな会社に入れば自分のやりたい仕事に近づけるのか分かりませんでした。それは転職活動を始めてから少しずつ学習しました。

利用した転職サイトはマイナビ

転職サイトは数多くありますが私が利用したのは「マイナビ」でした。後から若い人向けの求人に強いエージェントだと聞きました。

結果的に私の場合は転職サイトは情報収集がメインで、求人情報やスカウトはあまり利用しなかったのでとくに不満はありませんでした。

就職先が決まったのはリクルーティングイベントへの出席

今の会社への最初のコンタクトはリクルーティングイベントへの出席でした。転職サイト経由でもなく、とくに紹介者がいる訳でもなく、軽い気持ちで申し込んだイベントでした。

しかし、内容は単なる会社説明会ではなく、テクノロジーが未来を変えていくということを雄弁に語る姿がとても印象に残りました。

そのイベント終了後に小グループに分かれて社員さんとのディスカッションタイムがあったのですが、そこで金融営業部の部長と意気投合し是非この会社に入りたいと思いました。

外資系の会社でしたが、日本法人のビジネスの範囲は国内のみとのことで、履歴書や業務経歴書など提出書類はもちろん面接もすべて日本語で大丈夫でした。

仮に英語で面接をするようであれば間違いなく落ちていたと思います。TOEICは必要でしたが、一応スコアだけは高かったので問題ありませんでした。

選考は業務部門のマネージャーと一対一での面接を二回行い、最後に事業部長との面談で意思確認があって入社が切りました。人事部門の社員は面接のセッティングと事務連絡役のみで、選考には直接関与していなかったようです。

地方銀行からIT企業に転職した後に感じたこと

まったく別の業界に飛び込んだので、仕事の進め方からオフィス環境まで新鮮な驚きばかりでした。まず、仕事のやり方が決まっていないことに戸惑いました。

銀行時代は厳格なルールと決められた手順に則って仕事をしていたのに対して、今の会社はきちんとレポーティングして結果さえ出せば何をしても自由という雰囲気があります。

社員もいい意味で個性的で営業スタイルも人それぞれ。服装や髪型、そして髪の色までバラエティに富んでいます。

業務時間もコアタイムは設けられていますが、そもそも必ずしもオフィスにいなくても構いません。

どこでも働けるようデータはすべてサーバー側で管理されており、都内各所にあるリモートオフィスや自宅からでも仕事が出来るよう、システムもプロセスも設計されていることに驚きました。

おかげでどのような状況であっても支障なく対応できています。その分人間関係はかなりドライな印象です。

決してチームの仲が悪いということはないのですが、銀行時代に比べると先輩後輩のような繋がりが弱いように思います。

人の異動や転職が多いこともあり、同じ釜の飯を食うというような関係性を築きにくいようです。

私のような転職組にとっては、プロパーでないことに肩身の狭さを感じることがないのは良いところですが、チームの団結の弱さはいざというときの対応力に悪影響が出るのではという懸念も少しあります。

地方銀行からIT企業へ転職して良かったこと

私は銀行からIT業界に転職したことに後悔はありません。と言いますか、まだ日々の仕事に取り組むことに必死で、昔と今とを比べて評価するような段階にないという感じです。

仕事がうまくいかないこともありますが、昔は良かったとか転職しなければ良かったと考えることはなく、とにかく今どうすればいいのかという風に考えます。

銀行時代の同期とはたまに会って話します。優秀で出世コースに乗っている人たちを単純に羨ましいと思うことはありますが、自分がそこに戻りたいかというとそれはありません。

今はまだ自分の望む姿になっているとは思えませんが、少なくとも閉塞感から銀行を飛び出して、変化の激しい最先端のIT業界に挑戦しているという高揚感のようなものは、転職して5年たった今でも変わらず持ち続けています。

この年になっても守りに入ったりせず、日々努力することを楽しく感じられるのは、5年前の決断が正しかったということだと思います。

未経験からの転職には大変な努力が必要

何を苦労と呼ぶのか次第ですが、仕事についてくためには大変な努力が必要です。それは今でも変わりません。

転職直後は中途社員向けの集合研修でビジネスを進めるにあたっての考え方を叩き込まれ、OJTでは実際に武器となる現場の知識を叩き込まれました。

前者はある意味概念的・理想的なものであり、逆に後者は実践的・現実的なものであるため内容に矛盾も感じ、それらを自分の中で咀嚼するのに苦労しました。

ITの技術的な知識についてはいまだに勉強の日々です。転職後に技術資格取得に取り組んだりした時期もありましたが、業務で必要になる知識はもっと先を行くものでした。

新しい技術を取り込んだ製品やサービスをお客様に提案するのに、付け焼き刃的な技術資格ではとても太刀打ち出来ませんでした。

幸い社内のイントラネットに学習のための資料は沢山あったので、中途社員仲間で勉強会を開いたり、チーム内の技術者メンバーに支援をもらいながら少しずつ知識を付けました。

日中の不慣れな業務で疲れた後で、技術資料(しかも多くは英文)を読み漁るのは本当に大変でした。

転職後5年経って思うのは、IT技術の変化はとにかく速いので、これにキャッチアップしていくにはずっと学び続けないといけないということです。

そこにゴールなどありません。勉強すること自体が嫌だということだとかなり辛い毎日となりそうです。

今後IT業界に転職しようと思う方へのアドバイス

個人的にはITの世界は今最も変化の激しいエリアだと思っています。IT業界は常に新しく変化し続ける技術を、お客様に役立つように加工して提供するのがその使命です。

技術を追い掛けるだけでは不十分であり、それをどのようにお客様にとっての価値に繋げるのかというところを考えるのが重要となってきます。

私のような元銀行員の肩書を持つ者に期待されているのはその部分だと思っています。長年の金融の知見を背景に、IT技術と銀行業務とを繋ぎ合わせて価値を創出することで貢献する。

そのような仕事にやり甲斐を感じられる方は是非IT業界を検討されると良いかと思います。

最後に変化について。変化することに価値があり、変わらないことは退化だとする考え方がありますが、私はそれには懐疑的です。

私は地銀の支店時代に老舗の和菓子屋さんを担当したことがあります。そこの職人さんは昔と変わらないことに価値を置いていました。

そこには伝統を受け継ぎ守り続ける厳しさがありました。変わらないことにも意味があります。

それを踏まえて、変わり続ける業界を望むのであればIT業界は素晴らしい場所だと思います。

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