夏や秋には多くのイベントが行われます。特に秋はお祭りが各地域で盛んに行われており、毎年楽しみにしているという方も多いと思います。
ただ、地方銀行・信用金庫に働く人にとってお祭りは喜ばしいものではありません。なぜなら強制参加させられて休日が潰れてしまうからです。
盆踊りなどのイベントに参加しようものなら踊りの練習も必要となるのでサービス残業の時間はめちゃくちゃ増えます。
私の勤めていた地方銀行の支店も地域のお祭りに毎年参加しており、男性行員は朝早い時間から準備に駆り出され、夜遅くまでこき使われました。
ただ、私の場合は幸いなことに振替休日がもらえました。支店長がたまたま良い人だったからです。
そうでない場合は自由参加という強制参加!振替休日なんてものは貰えません。ボランティア活動というわけです。
ということで、今回は地方銀行と信用金庫に勤めている方から地域イベントへの参加に関する実態を教えてもらいました。
地方銀行・信用金庫の地域イベント事情!基本的にはボランティア
関東の信用金庫で勤務する20代女性の事例
私は4年制大学を卒業後、八王子市内にある信用金庫に就職しました。最初は後方事務で事務オペレーション、半年目以降はハイカウンターテラーを担当。
最初はとにかく覚えることが多いし、接客は気難しいお年寄りが多く大変でした。私の勤めている信用金庫は毎年八王子まつりに参加しており八王子音頭を踊っています。
仕事終わりに踊りの練習をするのは大変
毎年8月に八王子まつりは行われています。けっこう大きなお祭りで、3日間で80万人くらいの人が訪れます。
私が勤める信用金庫では毎年八王子まつりで行われる八王子音頭に参加しなければいけません。
全部で4曲ほどあり、仕事終わりに八王子市内の支店に勤める職員が集まり、1時間ほど練習させれられました。
地域のイベントに参加する大切さというのはわかっていはいますが、仕事終わりで疲れているので本音は練習なんかしないで早く家に帰りたかったです。
お祭り当日は12時ごろ集合し、浴衣に着替えます。炎天下の中30分ほど踊った気がします。正直もうやりたくない。
私の同期や同僚の人たちも乗り気の人は誰もいなくて嫌々参加していました。ただ、幸いなことにきちんと振替休日はもらえます。それだけが救いでした。
信用金庫で勤務する30代女性の事例
地方の市に本部がある信用金庫で働いている30代女性です。大学卒業後、新卒で入庫し、10年以上勤務しています。
勤務先の信用金庫は、職員500~600人で営業地域も本部のある市と近隣の3市の計4市であり、各店舗の規模もさほど大きくなく、地方の市にある一般的な信用金庫であると思います。
金庫自体も比較的保守的・伝統的な考え・方針を大切にしている傾向にあり、地域密着型の信用金庫です。
踊りの練習により通常業務に支障が出ることがある
各営業店は、その営業店がある自治体の地域イベントに金庫として参加します。例えば、A市にあるa支店はA市主催のイベントに参加し、B市にあるb支店はB市主催のイベントに参加するといった形です。
A市主催のイベントにb支店の職員が参加するということは、基本的にはありません。私はこれまで同じ市内での勤務が続いていますので、市が主催する夏祭りの踊りに毎年参加しています。
祭りには私たちのような地域企業としての参加のほか、地域の町内会や仲間内サークルでの参加等もあり、それぞれ団体名を掲げたうえで参加をします。
祭り自体は地域内でも大切なイベントとされており、参加している時は仕事とはいえ楽しんで参加できています。
ただ、1か月前から踊りの振り付けを自宅で練習し、閉店後の店内での全体練習も何度も行われるため、その点については少々不満があります。
踊りの練習により通常業務に支障がでてしまうこともあり、練習の進め方についてはもう少し改善されればと感じています。
また、お祭り自体も土曜・日曜の開催となりますが、準備や片付けの時間も含めるとほぼ半日~1日を費やすこととなります。
振替休日はありませんので無給で仕事をしてしまったという気持ちになることは多少あります。
地方銀行に勤める20代女性の事例
地方銀行に勤めています。地方のさらに田舎の支店に勤務しています。メインの窓口担当をしていて、暇な時間は内部処理もしています。
機械化が進み、窓口での勤務もかなり楽になりましたが、接客業なので難しい対応があると未だに緊張して冷や汗が出る毎日です。人間関係はいいと思いますが、毎月誰か異動がないかドキドキしています。
地元の盆踊りは自由参加と言う強制参加
地元の夏の盆踊りに必ず参加しなくてはならず、毎年憂鬱です。自由参加と言う強制参加のため、ほぼ全員参加です。
取引先の方々も大勢いらっしゃるので接待も含まれていますが、お給料が出ないのに笑顔でお酒を注いで回わり、酔っ払いの田舎のおじさんの相手をするのは本当に最悪です。
取引先の方なのでセクハラをされても強く言えず、お酒の入った田舎のおじさん達は、平気で肩を抱いてきたり、腰を触ってきたりします。本当に気持ち悪いです。
会話も下品になりがちな中、笑顔で交わしていくのもとても疲れますし、心がすり減ります。
さらに盆踊りが始まると踊りにも参加しなければならず、暑い中、ぐるぐると踊ってるいると頭がおかしくなりそうです。
お祭りの会場内に、支店の休憩スペースと言う接待スペースを作ります。せっかくの休日なのに、夕方の4時ぐらいから準備をして、接待をする会場づくりをします。
男性行員が運んできた机を拭いてセッティングして、頼んであった飲みものから食べ物を取りに行き、箸やお皿の準備から配膳まで行った後、支店長や営業部長を呼んできて、接待のスタートです。
後輩が毎年たくさん入ってこればいいのですが、そんなに忙しい支店ではないため後輩が増えず、毎年参加させられています。
地方銀行に勤める20代男性の事例
現在、某地方銀行に勤務している20代半ばの男です。現在も継続して勤務しており、今年で4年目です。
営業店舗2ヶ店を経験し、初めは、窓口係を担当し、1年半窓口を経験したのち、同店で融資係を3ヶ月ほどしました。
その後異動となり、土日勤務ありの住宅ローン担当となり、1年半経験してその後法人担当をやっております。
地域のお祭りに夏は3回参加
地域イベントで参加しないといけないものとしては、夏がかなり多いのではないかと思います。
お盆の時期に行われる夏祭りに基本的に参加しなければならず、夏祭りだけでも、かなり小さい地域の店に配属していたにもかかわらず1ヶ月で3回参加しなければなりませんでした。
その他、町の掃除をしなければならない行事や草刈りなど、3か月の間にこれらに参加していました。
夏祭りについては、全く出店が出ていないものが2回と、出店の数はある程度あり、人も多く集まるものが一つありました。
全く出店がない祭りでは、かなり規模も小さく、ひたすら盆踊りをし続けるというだけのもので、忍耐力と暑さとの勝負でした。
町長の長い話を聞き、小学生の盆踊りチームのパフォーマンスを見て、その後踊るというスケジュールで、来ている人も少ないため抜けようにも抜けられない状況のものでした。
もう一つの夏祭りは、複数の取引先が出店を出しているので、挨拶回りを全員でして、時間になれば一時間半踊りっぱなしというものでした。盆踊りは動き自体は激しくありませんが、一時間半はかなりきついです。
掃除のイベントでは、グループごとに決められた場所を掃除するというものでした。3時間ほど広い範囲を歩きながらゴミを探して拾うというもので、これもかなり暑い中でのものなので非常にきつかった覚えがあります。
最後に
どこの地方銀行も信用金庫も地域のイベントに参加するのは必須というケースが多いようです。しかも、ほとんどの場合、振替休日はなくボランティア活動です。
ただ、支店長によっては振替休日にしてくれるところもあるようです。そんな優しい支店長がいる支店で働いている方は幸せ者ですよ。
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