企業によりボーナス時期は様々ですが信用金庫や地方銀行は6月と12月に貰えるというところが多いようです。3月にもボーナスが貰えて年3回も貰えるなんてところもあるようです。
ただ、今年はコロナウイルスの影響で経営状況が悪化している会社も増えています。ボーナスがカットになっている企業も多いです。
そんな中、信用金庫や地方銀行のボーナスはどうなっているのか詳しく書きたいと思います。
また、金融機関に勤めている人はお金をどのように使っているのか?その使い道も気になるところです。それについても話させていただきます。
信用金庫・地方銀行は2020年冬のボーナスは例年通り
コロナウイルスの影響で多くの企業でボーナスが減少したようですが金融業・保険業というのはボーナスにはほとんど影響がなかったようです。
こちらが2020年の冬のボーナスの支給状況です。こちらは厚生労働省が毎月掲載している「毎月勤労統計調査」によるものです。
産業 | 令和2年 | 令和元年 | 前年比 |
---|---|---|---|
金融業・保険業 | 646,614 | 633,092 | 2.1 |
製造業 | 485,658 | 514,161 | -5.5 |
電気・ガス業 | 820,664 | 778,952 | 5.4 |
情報通信業 | 659,022 | 661,794 | -0.4 |
運輸業・郵便業 | 334,099 | 403,496 | -17.2 |
卸売業・小売業 | 332,330 | 338,810 | -1.9 |
医療・福祉 | 309,215 | 317,190 | -2.5 |
不動産・物品賃貸業 | 456,336 | 423,760 | 7.7 |
学術研究等 | 591,905 | 595,178 | -0.5 |
飲食サービス業 | 52,955 | 66,202 | -20.0 |
生活関連サービス等 | 141,119 | 170,130 | -17.1 |
教育・学習支援業 | 536,522 | 540,428 | -0.7 |
複合サービス事業 | 455,477 | 463,629 | -1.8 |
その他のサービス業 | 219,545 | 230,172 | -4.6 |
これを見てわかるように金融業のボーナス支給額はコロナウイルスの影響はほとんどなく、上がっている会社もあるようです。
サービス業が軒並み減少している中、しっかりと例年と変わらないボーナスを貰えるというのは嬉しいですよね。
ただ、あくまで全体としては上がっているだけであり、影響を受けた信用金庫や地方銀行もあるようです。
また、昨年は良くても今年は減少する可能性があるなんて銀行もあるようです。
2021年のボーナスの状況と使い道について
次に実際に信用金庫や地方銀行に勤めている方から伺った2021年のボーナスの状況と使い道についてお伝えさせていただきます。
大阪府の信用金庫に勤める30代女性のケース
私は大阪市にある信用金庫で勤務している女性です。両親と実家で三人暮らしをしています。
初めは兵庫県の地方銀行で働いていましたがあまりの激務にこのまま一生は続けられないと判断し、転職し大阪市内の信用金庫へ移りました。今はバランスよく働けています。
私の所属は営業管理部という部署で営業マンが必要な資料を揃えたりや見積作成、顧客へのメールの送信など頼まれたことは何でも行います。
またプレゼンに使うパワーポイントの作成も良くする業務の一つです。
冬のボーナス見込みと使い道について
年収は月収が26万程度ですので、ボーナスを含めると年収は480万円程です。夏は80万ほどいただけました。冬はまだなのですがもう少し多く貰えそうです。
コロナウイルスの影響でボーナスカットの企業もあると聞いていますが、私が勤めている信用金庫では例年通りです。
実家暮らしなので生活費のやりくりに苦労はしていませんが老後の事を考えてボーナスはいつも2/3は貯金しています。
残りは両親にちょっとお高いお取り寄せをします。ほかですと会社の同僚で中の良い人とショッピングにいったり友人とプチ旅行へ行ったりしています。
ボーナスをもらうと気分が上がってしまいネットで買い物をしてしまうことも少なくないのと、美容にかなりの額使ってしまいました。クレジットカードが限度額を超えたこともありました。
そのことがあってからは最近は出来るだけ冷静に買わないようにアプリのアイコンをトップ画面に表示しないようにしています。
美容の方は別口座を作り少しずつためてそこから捻出するようにしました。ボーナス後は、つい浮かれてしまうので自制心を保ったり予防策が大変です。
外食に行かなくなり支出は減った
両親が高齢なので生活防衛にはかなり力を入れており、今まで頻繁に行っていた外食に行く機会が減り毎月の支出はかなり減りました。
流行りのデリバリーも何が起こるかわからないので基本手作りばかりを食べて過ごしています。ある程度落ち着くまでは自宅での食事がメインになると思います。
外食が減ったことで食費は減少しましたが、自宅にいることが多くなり光熱費等は増加していますし、除菌のための出費は増えています。
ただ、食費に比べると微々たるものなのでコロナによって貯金は増えたのかなという感じです。
北海道の地方銀行に勤める20代女性のケース
私は北海道の地方銀行に勤務しており入行7年目です。年齢は29歳で職務は個人営業をしています。投資信託や国債、生命保険の販売が主な業務です。
一日のスケジュールは、午前2件、午後3件を目安に顧客と面談し、金融商品を提案をします。面談場所は顧客宅が殆どですが、店頭にご来店いただく時もあります。
新規・既往顧客共に、電話でアポイントを取得してから訪問するのですが、コロナ禍を理由に面談してもらえない事が多くありました。
コロナ前ですと突撃訪問がお取引のきっかけになりましたが、現在は名刺のポスティングすら出来ない状況となり、新規開拓が厳しくなりました。
緊急事態宣言が解除されてから徐々に面談率は上がりますが、それでも顧客の殆どがご高齢の方なので、日々不安を抱えながら商談をしています。
冬のボーナス見込みと使い道について
現在の年収430万円で2021年夏のボーナスは345,000円でした。新型コロナウイルスによる給与やボーナスのカットはありませんでした。
しかしながら、コロナ禍での顧客との面談率の低下や顧客の購買意欲の低下により、営業成績が不振に陥っている担当者も少なくありません。
特に緊急事態宣言中は分散勤務やリモートワークを余儀なくされ、なかなか思う様に渉外活動が出来ませんが、ノルマ(販売目標)が減ることはありません。
個人営業は期末の個人査定によって、ボーナスの金額と昇格スピードが変わりますので、銀行全体的なボーナスカットは無いものの、個人査定の結果によりボーナスの金額が減る担当者も多くいました。
夫婦共働きで貯蓄を心掛けている
月々の生活費の内訳は、食費35000円、光熱費30000円、家賃60000円、通信費15000円、娯楽費20000円、保険料10000円、車維持費20000円、その他の出費20000円。
会社員の夫の給与の範囲内で生活し、私の給与は全額、貯蓄に回しています。給与・ボーナスの金額は変わらず、また共働きということもあって、コロナの影響で生活が苦しくなる事は特段ありませんでした。
現在新型コロナウイルスの感染は少し落ち着いてきましたが、 コロナ融資を受けている多くの中小企業の返済が滞り、経営破綻に追い込まれるであろう1・2年後に、日本全体が不況に陥る可能性が高いと、銀行内では予想されています。
現段階では銀行全体の給与やボーナスのカットはありませんし、個人的には飲み会や外食が減り、コロナ前よりも支出が減りました。しかしながら浮いたお金は使わず、今後の不況に備えて貯蓄に回す様に心掛けています。
具体的には、私の毎月の給与とボーナス全額を投資信託での運用に充てています。工夫している事は2つ。1つはiDeCoやつみたてNISA等の税制優遇制度を満額利用する事、もう1つは一括では投資せず、毎日数万円ずつ投資している事です。
最近は特に株価の変動が大きい為、タイミングを見て売り買いするのはとても難しいと考えています。相場が上がっている時も下がっている時も、毎日少しずつ定額で投資する事で、値下がりのリスクを抑えた運用が出来る様に工夫しています。
兵庫県の信用金庫に勤める40代男性のケース
私は兵庫県に本店がある信用金庫に勤めています。年齢は40歳の男性です。入庫して20年になります。職務は渉外係です。
法人や個人事業主を中心に新規開拓を行うプレイヤーの仕事と部下3名を抱え、目標管理と部下の育成を担うチーフの仕事が主な内容です。
部下の育成には手をこまねいており、お守りばかりが現状です。家族構成は妻と子供2人の4人家族となります。1馬力で働いているため嫌なことがあっても歯をくいしばって頑張っています。
冬のボーナスは夏と同額の予定
今年1年間の年収は約630万円です。夏のボーナスは60万円、冬のボーナスについても60万円の見込みです。現状、職員組合から聞いているのは、夏と冬のボーナスの掛け目は同じ予定です。
また、生活費のやりくりについてですが、我が家は私しか働いていないため一馬力の家計です。
給料のうち会社からの扶養手当分2万円5千円を子供名義の普通預金に貯蓄。食費及び生活費は約5万円。また2万円を積み立てし、満期になると年払いの学資保険に充当しています。
生命保険や医療保険、自動車保険は年払いにしているため詳しい金額は忘れましたが、年間で合計35万円くらいだと思うので、月にすると2万円ずつ別口座へプールしています。
一番今大きな出費だと思っているのは中学生の子供の塾代です。年間40万円を支払っており、月に直すと3万円くらいです。
それに加えてピアノや英語教室といった習い事、塾の夏季講習や冬季講習の費用も必要です。我が家は習い事貧乏です。
外食を減らして子どもの教育費にお金をかけている
我が家は外食は基本的にはしません。妻も専業主婦であるため自炊がほとんどです。コロナ前からもともと少なかったのですが、コロナウイルスの感染拡大に伴ってさらに行かなくなりました。
子供たちにとってどちらがいいか分かりませんが、習い事などの教育費にあてているお金が大きいですね。
あまり大きな声では言えませんが、クラウドワークスのようなサイトを利用しておこづかいをかせいだりしてへそくりを貯めています。
ある程度まとまったら積み立てNISAの非課税枠を利用して投資信託を購入しています。複利効果でわずかでも資産が増えるように日々勉強し、頑張っています。
理想は妻と価値観を共有して、給与の中から投資信託にお金をまわしたいのですが、なかなか理解は得らずにいます。
よってこそこそと副業でへそくりを増やして趣味で投資をするのが今の楽しみです。仕事中もこっそりスマートフォンで株価をチェックするのが日課になってます。バレたらクビになりそうです(笑)
まとめ
今回は2021年の信用金庫・地方銀行のボーナスの状況と使い道について紹介させていただきました。
信用金庫も地方銀行も経営状況が厳しいのは間違いないようですが、今のところボーナスについては例年通り支払われているようです。
ただ、営業成績が下がっている場合は個人の査定が下がってしまい、支給額が減少しているケースは多いようです。
今後ボーナスの支給額が減少する可能性もありますが、とりあえず今年についてはどの金融機関も例年通りもらえそうです。
コメント