これから地方銀行に入行するという方にとって気になるのが最初の配属先だと思います。
銀行員にとって配属先というのはとても重要で、どの支店に配属されるかによって出世コースに乗れたかどうかわかるものです。
基本的には大きな支店に配属された方が期待されていて出世が期待できるというわけです。逆に田舎の支店に配属された場合は出世が遅くなる可能性があります。
ただ、入行して1年目はそんなことを気にする必要はありません。目の前の仕事を着実にこなしていけば大丈夫です。
今回は入行時の配属先はどのように決まるのか、大型支店と小型支店のどちらが働きやすいかについてお伝えさせていただきます。
地方銀行入行時の配属は支店自宅から近いところが基本
入行する1~2か月前には自分が配属される支店は発表されると思います。どの支店に配属されるか心配で仕方がない方もいるかもしれません。
ただ、そんなに心配する必要はありません。最初の配属先は基本的には自宅から近い支店に配属されます。
近すぎず遠すぎずといった場所で、通勤時間が30分~1時間程度の場所になることが多いです。その理由は以下の通りです。
銀行側から新入社員への配慮
さすがに1年目から通勤時間が数時間もかかるような遠方の支店に配属させることはありません。そんなことをしたらせっかく採用した新入社員がすぐに辞めてしまいますからね。
ですので、最初の支店は自宅から適度な距離にあるところだと思ってもらえれば大丈夫です。通勤時間で言えば30分~1時間程度の範囲内であることが多いです。
最初の配属支店が小さい支店だからといって出世できないなんてことは全くありませんので安心してください。
新入社員の能力なんて入行時にはわからない
入行時の支店が自宅の場所によって決められる2つ目の理由は新入社員の能力がどの程度なのかわからないことです。
人事部によって何度も採用面接を行っていますので新入社員の人柄やコミュニケーション能力などはある程度把握はできてはいます。
しかし、仕事ができるかどうかなんていうのはわかりません。学歴が高いからといって仕事ができるわけでもありません。
実際に支店で働くまでその人の能力というのはわからないというのが本音だと思います。ですので、最初に配属された支店が小さいからといって嘆く必要は全くないんです。
2店舗目以降は出世に関係してくる
最初の支店は個人の能力とは関係ないことが多く、自宅から適度な距離にある支店に配属されるとお伝えさせていただきました。
しかし、2店舗目以降は出世に関係していきます。ご想像の通り大きな支店に転勤できれば出世が期待できるということです。
大きな支店でなくても歴史のある支店であったりしても出世が期待できます。銀行内でも出世ルートと言うのは有名ですので、入行後に先輩に聞いてみましょう。
実は3店舗目が重要
2店舗目が小さな支店だったから自分は期待されていない、出世できないんだと悲観する必要は全くありません。
転勤というのは銀行側の都合に左右されることも多々あります。たまたま欠員があって、そこを補充するための転勤という場合もあります。
ですので、しっかりと結果を出しているようであれば次の3店舗目の転勤先に期待しましょう。
3店舗目になると30歳前後になっていることが多いので、出世する方は役職として転勤というケースが多いです。
大きな支店と小さな支店のメリットとデメリット
せっかく地方銀行に入行したからには大きな支店で働きたいと思うかもしれませんが小さな支店で働くメリットもあったりします。
次は大きな支店で働くメリットとデメリットについて紹介させていただきます。
大きな支店で働くメリット・デメリット
ますは大きな支店で働くことはメリットしかないと思うかもしれませんがデメリットもあるんです。
メリット
まずはメリットについてお伝えさせていただきます。
- 仕事の規模が大きい
- 仕事が分業されている
- 出世する可能性の高い優秀な社員が多い
大きな支店なので融資量も多く、取引先も大きな会社が多かったりします。そのため、仕事の規模が大きいです。新規融資で数億円なんて経験をすることもできます。
自分の関わった融資で大きな工場やビルができたりするので、仕事の達成感を味わうことができます。
また、仕事の分業がされているのでやることが明確です。あれもこれもしないといけないなんてことは少ないです。
さらに、大きな支店だと優秀な社員と一緒に働くことができます。大きな支店にいるということは、出世が期待されている方というわけです。
そんな人たちの仕事を間近で見ることができますし、顔見知りにもなれるので自身の出世も期待できるというわけです。
デメリット
良いことばかりではなくデメリットももちろんあるんです。
- 幅広い業務を覚えることができない
- 支店内の横のつながりがが薄い
- 支店内に派閥があったりする
大きな支店は仕事が分業されているので自分と関係のない仕事をする必要がありません。ですので、知っている仕事と知らない仕事の差が激しくなりがちです。
また、大きな支店だと人員も多いので支店内の横のつながりが薄くなりがちです。一つのチームという感覚がなく、個人の集まりという感じです。
さらに、支店の行員の数が多いので支店内に派閥があったりすることもあります。
小さな支店で働くメリット・デメリット
実は小さな支店も良いところはあるんです。小さな支店の方が働きやすいという方も多くいます。
- 幅広い業務を覚えることができる
- 人間関係が濃くなる
- 仕事の相談がしやすい
まず、幅広い銀行業務を覚えることができます。小さな支店は人員が少ないので、一人の行員が多くの仕事をする必要があります。
窓口が忙しい時は男性も窓口に出て対応します。書類仕事を任されることもあります。それによって仕事の幅が広がり対応力を養うことができます。
また、支店の人員が少ないので人間関係が濃くなり、一緒に頑張ろうという雰囲気があります。
仕事でわからないことがあっても相談しやすい雰囲気があるので、悩みを解決することが可能です。
デメリット
- 細かい業務を知らないことがある
- 人間関係がめんどうになる
小さな支店では幅広く業務を経験できますが、専門性に欠けることがあります。複数パターンある中で、1つしか知らないなんてことはよくあります。
他にも、人間関係が濃いのが面倒になるというデメリットがあります。仲が良いのはいいのですが、懇親会が頻繁にあったりしてプライベートの時間を削られる可能性があります。
最後に
今回は配属先と出世について紹介させていただきました。入社してすぐの配属先を気にする方もいるかもしれませんが、特に気にする必要はありません。
最初の店舗は出世とはほとんど関係がありません。配属された支店でどれだけ成果を残せるかということが今後の出世には重要になります。
入社して数年は配属された支店なんて気にすることなく、目の前の仕事をしっかりと頑張って下さい。そうすることで出世することができますよ!
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